「犬と一緒に自然の中で思いっきり遊びたい」「東京都内でペットOKな観光地を探している」そんな方にぴったりなのが、八王子にある【高尾山】です。標高599メートルながら本格的な登山気分が味わえ、初心者からベテランまで幅広く人気の高尾山は、実は犬と一緒に楽しめるスポットとしても知られています。
特に「高尾山ケーブルカー」は、犬をキャリーやバギーに入れれば一緒に乗車できるため、体力に不安のある小型犬や高齢犬にも優しい設計。さらに、ペット同伴OKのカフェや宿泊施設も豊富で、日帰りはもちろん、1泊してゆっくりと過ごす旅も可能です。
この記事では、「高尾山 ケーブル カー 犬」の情報を中心に、ペットと一緒に楽しめるおすすめの登山ルートや施設、持ち物のポイントまでを詳しくご紹介。犬連れだからこそ気をつけたいポイントを押さえつつ、愛犬と一緒に最高の一日を過ごすための完全ガイドをお届けします。
高尾山ケーブルカーの犬同伴ガイド(ルール・条件・注意点)
高尾登山電鉄ケーブルカーの運行情報とペット同伴ルール
高尾山のふもとから中腹までを結ぶ「高尾登山電鉄ケーブルカー」は、犬を連れての乗車が可能です。ただし、どんな状態でも一緒に乗れるわけではありません。公式サイトによると、犬をはじめとするペットを連れてケーブルカーを利用する場合は、「キャリーバッグまたはペット用バギーに全身を入れた状態であること」が必須条件です。つまり、犬が顔や手足を出した状態ではNGで、しっかりと閉じられたキャリー内に完全に収まっている必要があります。
運行時間は通常、午前8時〜午後5時頃までですが、時期によって変動があるため、事前に公式サイトで最新の運行スケジュールを確認しましょう。繁忙期や紅葉シーズンは混雑するため、犬が驚いたり他の乗客の迷惑にならないよう注意も必要です。ケーブルカーは「清滝駅」から「高尾山駅」までの間を6分程度で結んでおり、登山初心者や小型犬と一緒の方にとって非常に便利です。
ペット料金は無料ですが、ペットの乗車はあくまでも「他の乗客への配慮を前提としたマナー」が求められます。特に他のお客様に動物アレルギーの方がいることもあるため、犬が吠えないように、また不安そうであれば乗車前に落ち着かせるなどの配慮があると安心です。
ペット用キャリー・バギーの持ち込み条件とレンタル情報
高尾山のケーブルカーに犬を連れて乗る際には、キャリーバッグやペットバギーが必要です。公式サイトでは、持ち込み可能なバギーの条件について明確に記載されています。バギーの幅は70cm以内、長さは1.5m以内、さらに犬を乗せた状態での総重量は60kg以内とされています。これらの条件を超えるサイズや重量のバギーは、安全上の理由から持ち込みできません。
また、キャリーバッグに関しては布製でもハードタイプでも可能ですが、しっかりと閉じることができるタイプを選ぶ必要があります。犬が中から顔を出してしまうようなタイプはNGとされており、全身が中に入って見えない状態が条件となります。
高尾登山電鉄では、数量限定ですがキャリーバッグの貸出も行っている場合があります。ただし、貸出台数が限られているため、事前予約や確保ができない点に注意が必要です。繁忙期にはすでに貸出済みで利用できないこともあるため、できるだけ自前で用意して行くのがおすすめです。愛犬のサイズに合ったバギーを持って行けば、山道の移動中もスムーズで、犬にも負担がかかりにくくなります。
リフトとケーブルカーの違いと注意点(リフトはNG)
高尾山にはケーブルカーのほかに、「エコーリフト」というリフトもあります。しかし、このリフトには犬を含む動物は乗車できません。リフトは二人乗りの簡易型の座席タイプで、身体を固定するベルトなどがないため、安全面から犬を連れての利用は禁止されています。
そのため、犬連れで高尾山を訪れる際には、リフトではなくケーブルカー一択となります。間違ってリフトの方に並んでしまうと、直前で利用を断られる可能性があるため、事前に案内看板やスタッフの指示に従って正しい乗車口を選ぶようにしましょう。
また、リフトとケーブルカーでは到着地点もやや異なります。ケーブルカーは「高尾山駅」まで行き、リフトはそれよりも少し手前の場所に着くため、登山ルートの選択にも影響が出ることがあります。リフトは眺めが良く開放感がありますが、犬連れでは使えないため、景色を楽しむなら徒歩ルートやケーブルカーからの風景で満足するプランを立てると良いでしょう。
混雑時の乗車マナーと時間帯のコツ
高尾山は都心からのアクセスも良く、紅葉シーズンや土日祝日には非常に多くの観光客でにぎわいます。特にケーブルカー乗り場は午前10時〜午後2時の時間帯に混雑が集中するため、犬連れの場合は時間をずらして訪れるのが賢明です。おすすめは、朝の始発(8時〜9時台)もしくは、午後の15時以降です。
混雑時には他の乗客と距離が近くなり、犬が驚いて吠えてしまうこともあります。そういった状況を避けるためにも、事前に犬を落ち着かせておくことや、おやつなどをキャリーに入れておくと安心です。小型犬であってもキャリー内での体温上昇に注意が必要ですので、通気性の良い素材を使ったキャリーを選ぶと良いでしょう。
また、並んでいる間も犬をしっかり管理することが重要です。キャリーを地面に置いて待つ場合でも、犬が不安にならないように声をかけたり、手を入れてなでてあげたりすると安心感を与えることができます。マナーと配慮を持って行動すれば、飼い主も犬も快適に高尾山を楽しむことができます。
ペットと一緒に使える高尾山口駅周辺の施設情報(休憩所・トイレ等)
高尾山の玄関口である「高尾山口駅」周辺には、ペットと一緒に利用できる休憩スポットやトイレがあります。駅を出てすぐの場所にはベンチや日陰のスペースがあり、散歩中の犬を一休みさせるのに最適です。特に夏場はアスファルトの照り返しが強いため、地面が熱くなって犬の足裏に負担がかかることがあります。そういった時は、木陰や芝生のある場所で足を冷やしてあげると良いでしょう。
駅のすぐ横には「高尾山温泉 極楽湯」や「タカオネカフェ」などの休憩スポットがあり、犬は建物内には入れませんが、外のテラス席で一緒に過ごすことができます。また、公衆トイレも複数あり、飼い主がトイレを済ませる間に、犬を一時的に待機させるスペースも確保されています。
犬用の専用トイレは設置されていませんが、マナー袋を持参しておけば排泄時にも安心です。排泄物は必ず持ち帰り、指定のゴミ箱には捨てないようにしましょう。駅周辺は観光客も多いため、犬をリードでしっかり管理し、他の利用者に配慮した行動を心がけましょう。駅前の観光案内所では、犬連れで利用可能な施設や散歩ルートの地図も手に入れることができます。


