「高尾山の4号路って、スニーカーでも登れるの?」そんな疑問を持った方のために、この記事では実際の路面状況やスニーカー選びのポイント、季節ごとの注意点、安全に楽しむための装備などを詳しくご紹介します。初心者や子連れの方でも安心して楽しめるよう、リアルな情報をもとに徹底解説!この記事を読めば、高尾山4号路をスニーカーで安全に楽しむための準備がすべて整います。
高尾山4号路の特徴と魅力
吊り橋がある自然豊かな登山道

高尾山4号路は、標高約599メートルの高尾山の中でも人気のルートの一つで、豊かな自然と静けさを楽しめる道です。特にこのルートの目玉は「吊り橋(みやま橋)」で、森林に囲まれた中に架かる吊り橋を歩く体験は、ちょっとした冒険気分を味わえます。整備された道が多い高尾山の中でも、自然をダイレクトに感じられる道として、ファンも多いルートです。
4号路はケーブルカーやリフトを使って中腹まで登った場所からスタートできるため、登山初心者や観光目的の人でもチャレンジしやすいのが魅力です。混雑しやすい1号路とは違い、人が少なめなので静かな山歩きを楽しみたい人にもおすすめです。鳥のさえずりや木漏れ日を感じながら、都会ではなかなか味わえない癒やしの空間を体感できます。
スニーカーで登れるかどうかの判断にも関わるポイントとして、道の状態や勾配も重要です。このルートは一部に舗装されていない場所や木の根がむき出しのエリアもあるため、歩きやすさを過信せず慎重に歩く必要があります。
所要時間や距離感はどれくらい?
高尾山4号路の全長は約1.5kmほどで、平均的な歩行時間は40分から1時間程度。道のコンディションや歩くペースによって変動しますが、他の登山道に比べて比較的短時間で済むコースです。ケーブルカーを利用した場合、清滝駅から高尾山駅まで約6分、そこから登山を開始できます。
ゆったり写真を撮ったり自然を楽しんだりしながらでも、片道1時間もあれば山頂に着くことができるのが4号路の特徴です。ファミリーや友人同士の軽いハイキングにもぴったりで、「山登りはちょっとハードルが高い」と感じている人でも安心して挑戦できます。
ただし、道幅が狭い箇所もあり、すれ違いの際に注意が必要です。また、雨上がりの日などは滑りやすい場所も出てくるため、所要時間は少し余裕を持って計画しましょう。
他の登山道との違い
高尾山には全部で7本の登山ルートがありますが、その中でも4号路は「自然研究路」として分類されています。舗装されている1号路とは異なり、道の多くが土や木の根でできた自然道になっています。6号路や稲荷山コースほど険しくはありませんが、まさに「ちょっとした登山気分」を味わえる中間的なコースです。
また、4号路は全体的に木陰が多く、夏場でも比較的涼しいのが特徴です。吊り橋の存在もあり、非日常感を感じさせるコース設計になっているので、登るだけでなく「体験」としての魅力が強い点も評価されています。
観光気分で高尾山に訪れた人も、1号路のコンクリート道では物足りなさを感じることがありますが、4号路はその「ちょっとした冒険感」がちょうど良く、多くの人に愛されています。
初心者や子連れでも歩きやすい?
結論から言うと、4号路は初心者や子連れでも歩けるコースです。ただし、「スニーカーでOK=誰でも簡単」とは限らない点には注意が必要です。段差のある道や木の根っこが飛び出している場所、ぬかるんで滑りやすい区間もあるため、小さいお子さんと一緒に登る場合は慎重に歩くことが大切です。
また、ベビーカーの通行はできません。未就学児の場合は抱っこひもなどで対応する必要があります。小学生以上であれば、ペースさえ合わせてあげれば十分に登れるレベルのルートです。体力に自信がない方でも、ケーブルカーでのアクセスが可能なので、スタート地点までは負担少なく行けるのもメリットです。
雨の日はどうなる?
雨の日や雨上がりの日の4号路は、特に滑りやすくなる傾向があります。土の道がぬかるみ、木の根や岩が濡れると足元を取られやすくなるため、スニーカーでの登山はかなりリスクが高くなります。グリップ力の弱いスニーカーだと滑って転倒する危険もあるため、雨の日はできるだけ避けるか、防水性・滑り止め付きの登山靴に履き替えるのが安心です。
また、吊り橋は雨で濡れるとさらに滑りやすくなります。風も吹き抜けるので傘よりもレインウェアの方が適しています。滑落やケガのリスクを考慮すると、天候のチェックは登山前の必須行動です。
スニーカーで高尾山4号路は登れる?
実際にスニーカーで歩いた人の声
SNSや登山系のブログを見てみると、4号路をスニーカーで歩いたという人の声は多く見られます。実際に「スニーカーでも問題なかった」「それほど険しくないので歩きやすかった」といった意見が多い一方で、「雨上がりでぬかるんでいて滑った」「靴が泥だらけになった」といった体験談もあります。
つまり、スニーカーで歩けるかどうかは「天候」「靴の種類」「本人の経験・体力」によって変わるということです。舗装されていない道が多いため、街歩き用の薄いソールのスニーカーだと不安が残ります。最低でもアウトドア向けやトレッキング対応のモデルであれば、安心感が大きくなります。
スニーカーの種類で差が出る
一口に「スニーカー」と言っても、実はその種類はさまざまです。高尾山4号路のような自然道では、どのスニーカーを選ぶかによって快適さや安全性が大きく変わります。たとえば、ファッション性重視のローカットスニーカーと、アウトドア向けに作られたトレイルスニーカーとでは、機能性に大きな差があります。
まず、避けたいのは「ソールが薄い」「滑り止めが弱い」「クッション性が乏しい」タイプです。これらは街中の舗装路を歩くには十分ですが、ぬかるみや木の根が張り出した登山道では不安定になりやすく、捻挫や転倒のリスクが高まります。
一方で、トレイルランニング用やハイキング向けのスニーカーであれば、ソールが厚くてクッション性に優れ、グリップ力もしっかりあります。こういったタイプは高尾山の4号路でも安心して使用でき、多くの登山者が実際に愛用しています。特に、ミッドカットタイプのものは足首もある程度サポートしてくれるため、足をくじきにくくなります。
また、ゴアテックス素材などの防水加工がされたモデルであれば、急な雨や朝露などにも対応でき、靴の中が濡れて不快になることを防げます。とはいえ、完全防水ではないため、あくまでも「小雨対応」と考えるのが無難です。
4号路は舗装されていない自然路ですが、傾斜はそれほどきつくないため、「登山靴は大げさかも」と感じる方も多いはず。そんな方には、アウトドア向けのスニーカーがちょうど良い選択肢になります。見た目も普段使いできるデザインが多く、下山後に観光する際にも浮かない点も魅力です。
総じて、「ただのスニーカー」ではなく「登山に適したスニーカー」を選ぶことが、4号路を安全に楽しむためのカギとなります。
軽登山靴との比較
スニーカーで登れるとはいえ、軽登山靴(トレッキングシューズ)との違いは明確です。まず一番の違いは「安定感」と「足首の保護力」です。軽登山靴は一般的にミッドカットやハイカットで作られており、足首をしっかり固定してくれるため、段差や傾斜のある道で足をくじくリスクを大幅に減らしてくれます。
また、登山靴はソールが非常に頑丈に作られており、岩や木の根を踏んでも足裏が痛くなりにくいのが特徴です。4号路にも多少のアップダウンや木道がありますが、登山靴であればそうした地形にも安定して対応できます。
防水性能においても、軽登山靴はスニーカーに比べて優れています。特にゴアテックス素材を使用した登山靴は、雨やぬかるみに強く、靴内を快適に保ちやすい構造です。もちろん、そのぶんスニーカーに比べて重く、価格も高めになる傾向があります。
一方、スニーカーは軽さと履きやすさが最大のメリット。駅から登山口、そして下山後に観光地や飲食店を巡る際には、柔らかくて足になじむスニーカーのほうが楽です。ただし、その分サポート力は弱く、長時間歩くと足が疲れやすくなることもあります。
まとめると、普段から運動していて足元に自信がある方、または天気が良くて路面状況も乾いているときにはスニーカーでも対応可能です。しかし、雨や寒い季節などの条件では、軽登山靴のほうがより安全に歩けると言えるでしょう。
危険な場面や滑りやすい場所は?
高尾山4号路には、特に注意が必要なポイントがいくつかあります。まず、道全体が土の地面や木の根で構成されているため、雨が降った直後や湿気が多い時期には滑りやすい箇所が多くなります。特に下り坂では、スニーカーのグリップ力が足りないと滑って転倒する危険があります。
また、4号路には「吊り橋(みやま橋)」がありますが、橋の表面が濡れていると非常に滑りやすくなります。特に足元がラバー素材のスニーカーでは、木や鉄の表面との相性によって滑りやすくなることもあるため注意が必要です。
さらに、道幅が狭い箇所もあり、すれ違う際に足元が不安定になることがあります。斜面に面した細い道では、万が一滑った場合の転倒リスクが高くなります。こうした場所では、歩くときに「足の置き場」をしっかり確認することが大切です。
自然道ならではの「木の根」「ぬかるみ」「落ち葉」「小石」なども注意ポイントです。これらが積もった場所では、滑りやすくなるだけでなく、踏み外しやすくもなるため、スニーカーのような柔らかい靴では足元の不安定さが顕著になります。
対策としては、靴のグリップ力を高めるアウトドア用スニーカーを選ぶこと。また、滑りやすい場所では足を高く上げすぎないこと、歩幅を小さくして慎重に進むことも有効です。登山中は焦らず、自分のペースで歩くことが安全への第一歩です。
スニーカーを選ぶときの注意点
高尾山4号路をスニーカーで歩く場合、どんなスニーカーを選ぶかで登山の快適さが大きく変わります。ここでは、スニーカー選びのポイントを5つご紹介します。
1つ目はグリップ力があるかどうかです。登山道は滑りやすい場所も多いため、靴底のパターンが深く、地面をしっかりとらえる設計のものを選びましょう。
2つ目は靴底の厚さとクッション性です。薄いソールのスニーカーでは地面の凹凸がダイレクトに伝わって足裏が痛くなるため、適度なクッション性があるものが望ましいです。
3つ目は防水性能。必須ではありませんが、小雨やぬかるみを考慮すると、防水スプレーを併用するか、もともと撥水加工されたモデルの方が安心です。
4つ目は足に合ったサイズ感。大きすぎると中で足がずれてしまい、小さすぎると靴擦れの原因になります。試し履きして、つま先に1cm程度の余裕があるサイズが理想です。
5つ目は登山後も履き続けられるデザインです。登山用のごつい靴では下山後の観光に適さないこともありますが、アウトドア向けのスニーカーならその点もクリアできます。
このように、「何でもいい」ではなく、「高尾山4号路の特性に合ったスニーカー」を選ぶことが、安全かつ楽しい登山のポイントです。
季節ごとの路面状況と靴の選び方
春はぬかるみに注意
春の高尾山は新緑が美しく、気温も穏やかで登山には理想的な季節です。しかし、雪解けや春雨の影響で地面がぬかるみやすく、4号路のような土の道では注意が必要です。特に3月下旬〜4月上旬は、朝晩の冷え込みと昼の気温差によって、地面が乾ききらず滑りやすい状況が多く見られます。
この時期にスニーカーで登る場合、泥はねや水たまりへの対応が必要です。白やメッシュ素材のスニーカーは汚れが目立ちやすいため、できるだけ防水性の高いダークカラーのものがおすすめです。また、ソールに深い凹凸があるタイプを選ぶことで、ぬかるんだ道でも滑りにくくなります。
加えて、念のため靴に防水スプレーを施しておくと、急な天候の変化にも対応しやすくなります。春の天気は変わりやすいので、レインウェアも携帯しておくと安心です。
夏は乾いて歩きやすいが…
夏の4号路は、全体的に路面が乾いていて歩きやすく、スニーカーでも比較的安全に登れる季節です。特に梅雨明け後の7月〜8月中旬頃までは、ぬかるみのリスクも減り、日中の陽射しで道もよく乾いています。ただし、気温の上昇に伴って注意しなければならないこともあります。
まず、靴の通気性が重要になります。長時間歩くと足が蒸れやすくなり、靴の中が汗で不快になることも。メッシュ素材や吸湿速乾性に優れたインソールを使うことで、快適さを保つことができます。また、靴下も登山用の通気性が良いものを選ぶと、靴擦れや水ぶくれの予防になります。
さらに、夏は虫対策も必須です。4号路は木々が生い茂るコースなので、蚊やブヨが多く発生します。靴から足首が出るタイプのスニーカーを履く場合は、長めの靴下や虫除けスプレーで対策をしましょう。
直射日光が届きにくいとはいえ、熱中症のリスクもあるため、水分補給も忘れずに。スニーカーの軽さを活かして、荷物を軽量化するのも夏登山のポイントです。
秋は落ち葉で滑りやすい?
秋の高尾山は紅葉の名所として有名で、多くの登山客で賑わいます。4号路も色づいた木々のトンネルを楽しめる美しいコースになりますが、その分、足元には落ち葉がたくさん積もっていることが多くなります。この落ち葉が意外と厄介で、滑りやすく視界を妨げる要因になります。
特に雨上がりの落ち葉はツルツルと滑りやすく、普通のスニーカーでは転倒のリスクが高くなります。防滑性に優れたアウトドアスニーカーや、ハイグリップのソールが使われたシューズを選ぶと安心です。
また、落ち葉の下に木の根や小石が隠れていることもあるため、足元が見えにくい分、注意が必要です。こうした季節には、少しでも靴底が厚くて安定感のある靴のほうが安心です。落ち葉対策として、登山用のゲイター(足首カバー)を着用すれば、靴の中に葉や小石が入るのを防げます。
秋は気温が下がり始める時期でもあるので、足先の冷えを防ぐために保温性のある靴下と組み合わせるのもおすすめです。
冬は凍結の可能性も
冬の高尾山は、比較的標高が低いため本格的な積雪は少ないものの、朝晩の冷え込みで道が凍結することがあります。特に1月〜2月にかけては、4号路の北側斜面で霜や氷が残りやすく、スニーカーでの登山はかなりリスクが伴います。
凍った道では、普通のスニーカーはほとんどグリップが効きません。万が一滑ると大けがにつながる恐れもあります。こうした状況下では、滑り止めスパイクやチェーンスパイクを装着できるトレッキングシューズが適しています。
また、気温が低いため、足元からの冷えにも注意が必要です。防寒性に優れたシューズや、中に保温インソールを入れる工夫も有効です。スニーカーでは防寒・防滑ともに不十分な場合が多いため、冬場は登山靴が基本と考えたほうが安全です。
防寒と安全の両方を考慮して、冬の高尾山は軽登山靴+スパイク装備を推奨します。スニーカーは、天気が良くて凍結がない日限定で検討すべきでしょう。
季節別に適した靴の選び方
以下に、季節ごとの靴の推奨タイプをまとめた表を示します。
| 季節 | 路面の特徴 | 推奨される靴のタイプ |
|---|---|---|
| 春 | ぬかるみやすい | 防水性・グリップ力の高いアウトドアスニーカー |
| 夏 | 乾いて歩きやすい | 通気性が良く軽量なスニーカー |
| 秋 | 落ち葉で滑りやすい | ハイグリップソールのアウトドアスニーカー |
| 冬 | 凍結の可能性あり | 軽登山靴+滑り止めスパイク装備 |
このように、季節ごとに靴選びのポイントが異なります。「スニーカーOK」という情報だけで判断せず、季節の特徴を理解したうえで、自分の体力や当日の天候を加味して装備を整えることが、高尾山4号路を安全に楽しむ秘訣です。
スニーカーでも快適に登るための装備と服装

通気性・速乾性のある服を選ぼう
高尾山4号路は比較的気軽に登れる登山道ですが、しっかりとした登山道であることに変わりはありません。スニーカーで歩く場合でも、服装はそれなりに登山に適したものを選ぶことが重要です。特に重視したいのが「通気性」と「速乾性」です。
綿素材のTシャツなどは汗を吸っても乾きにくく、体が冷える原因になります。登山中に汗をかいたあと、山頂や日陰で冷えると風邪をひくこともあります。そこでおすすめなのが、ポリエステルやナイロンなどの速乾素材のTシャツや長袖インナー。特にユニクロの「エアリズム」やアウトドアブランドのドライ素材のシャツは、軽くて着心地も良いため人気です。
また、気温が低い季節や朝晩の登山では重ね着(レイヤリング)が基本です。ベースレイヤー(インナー)、ミドルレイヤー(フリースなど)、アウター(ウィンドブレーカーやレインウェア)といった具合に、温度調節がしやすい服装を選びましょう。
下半身は、動きやすいストレッチ素材のパンツがおすすめです。ジーンズのような硬い生地は動きにくく、汗で張りつくと不快になるので避けましょう。登山用のトレッキングパンツや、ユニクロのアクティブジョガーパンツなども実用的です。
雨具・帽子・手袋も忘れずに
登山中に天候が急変することはよくあります。特に高尾山は標高が低いとはいえ、山である以上、山頂や中腹では天気が変わりやすいです。そのため、スニーカーで登るときも**雨具(レインウェア)**は必ず持参しましょう。
傘は片手がふさがるうえに、登山道では邪魔になることが多いため、上下セパレートタイプのレインウェアがおすすめです。モンベルやワークマンなどの製品は、価格も抑えつつ性能が高いため人気があります。
また、帽子も重要なアイテムです。夏は直射日光から頭部を守り、熱中症対策になりますし、冬はニットキャップで防寒にもなります。頭からの熱の放出は多いため、季節に合わせて適切な帽子を選びましょう。
加えて、手袋もあると便利です。木の根や岩場を掴むときに手を保護できるほか、防寒にもなります。軍手でもいいですが、滑り止め付きやアウトドア用の手袋だとさらに安心です。
これらのアイテムはすべて軽量でかさばらないものが多いため、リュックに常備しておくのが理想です。突然の天候変化や気温差に対応できる装備が、スニーカーでの登山をより快適で安全なものにしてくれます。
リュックに入れておきたい小物
スニーカーでの登山は荷物が軽くなりがちですが、最低限持っておくと安心な小物もあります。以下におすすめの持ち物を紹介します。
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タオル(または手ぬぐい):汗拭き用や突然の雨対策に使えます。首に巻けば日よけにもなります。
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水(500ml〜1L程度):特に夏場はこまめな水分補給が大切。水筒やペットボトルでもOK。
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行動食(おやつ):エネルギー補給用にチョコ、ナッツ、グミなど。山頂での休憩にも役立ちます。
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モバイルバッテリー:写真をたくさん撮ったり、地図アプリを使ったりするなら必須。
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簡易救急セット:絆創膏、消毒液、虫刺され薬など。スニーカー登山では靴擦れのリスクも。
これらは小さなリュック1つに収まる程度の量です。スニーカーだからといって手ぶらで登るのではなく、「軽装だけどしっかり準備する」ことが安全登山の基本です。
ケガを防ぐためのサポートグッズ
高尾山4号路はそれほど険しい登山道ではないものの、油断は禁物です。スニーカーで登る場合は特に足元が不安定になりやすいため、サポートグッズの活用をおすすめします。
まず、トレッキングポール。片手または両手に持って歩くことで、バランスをとりやすくなり、膝への負担も軽減されます。伸縮タイプで軽量なモデルなら、持ち運びも簡単です。
また、足首サポーターや靴擦れ防止パッドも役立ちます。特に新しいスニーカーを履いて登山する場合は、靴擦れの予防をしっかり行っておくことで、快適さが格段に違います。
そして、**滑り止めバンド(靴底装着型)**も冬や雨の日には有効です。スニーカーのソールに装着するだけで、凍結した路面や濡れた石の上でも滑りにくくなります。
体を支える道具や、トラブルを予防する装備を用意しておくことで、スニーカーでも安心して4号路を楽しむことができます。
下山後も快適な着替えの準備
登山中にかいた汗や、泥で汚れた靴下・服をそのままにしておくと、不快感だけでなく体調を崩す原因にもなります。スニーカー登山だからこそ、下山後の着替えも忘れずに準備しておきましょう。
おすすめは、速乾性のTシャツやインナーの着替え、そして替えの靴下。特にスニーカーの場合、靴の中が蒸れやすいため、足元をリフレッシュするだけでも疲れが和らぎます。
また、ウェットティッシュや汗拭きシートも便利です。高尾山口駅には更衣スペースはありませんが、近くのカフェやトイレでサッと着替えることもできます。
観光も楽しむ予定のある方は、登山後に立ち寄れる銭湯「極楽湯(高尾山口駅直結)」を活用するのもおすすめです。リラックスして汗を流し、新しい服に着替えれば、最後まで気持ちよく一日を過ごせます。
安全に4号路を楽しむためのアドバイス
どんな天気でも事前チェックを
高尾山4号路は初心者向けのルートとはいえ、山である以上、天候チェックは絶対に欠かせません。特にスニーカーで登る場合は、足元が滑りやすくなる条件(雨・霜・ぬかるみなど)に注意が必要です。
登山前には必ず当日の天気予報と前日の降水量をチェックしましょう。前日に雨が降っていた場合は、地面が乾ききっておらず、ぬかるんで滑りやすい状態のこともあります。気象庁やウェザーニュースのアプリを活用すると、詳細な予報や時間帯ごとの変化も確認できます。
また、現地での急な天気の変化に備えて、雨具やウインドブレーカーを携帯しておくと安心です。山の天気はふもとと異なることが多いため、「麓は晴れているから大丈夫」と油断せず、標高599mの山の気候として判断することが大切です。
無理せずマイペースで歩こう
4号路は比較的距離も短く、高低差も少ないため「楽そう」と感じるかもしれません。しかし、スニーカーで歩く場合は、路面の状態や疲労度によっては体力を想像以上に消耗することがあります。
とくに吊り橋付近や細い山道は、人とのすれ違いや段差もあるため、スピードを出さずマイペースで歩くことが重要です。焦って足を滑らせたり、無理な姿勢で足をひねったりすることを防ぐためにも、自分の歩幅と体力に合わせて、ゆっくりと進みましょう。
疲れを感じたら、無理せず休憩をとることも大切です。自然の中で一息つくだけで、気持ちも体もリフレッシュされ、安全にもつながります。ベンチや広場もいくつかあるので、そこで水分補給やおやつタイムを楽しむのもおすすめです。
写真を撮るときは立ち止まって
高尾山4号路には美しい森林や吊り橋など、思わずカメラを向けたくなる風景がたくさんあります。しかし、スマホを見ながら歩いたり、歩きながら撮影するのは非常に危険です。
特に吊り橋の上や斜面の近くでは、足元に注意を払わないとバランスを崩してしまうこともあります。写真を撮るときは必ず立ち止まってから撮影するようにしましょう。周囲の人の通行を妨げないよう、道の端に寄る気配りも大切です。
また、スマホやカメラを落とさないようにストラップを活用すると安心です。落下防止だけでなく、万が一落とした場合でも回収がしやすくなります。スマホケースにカラビナをつけてリュックに固定しておくなどの工夫もおすすめです。
安全とマナーを守りながら、素敵な写真をたくさん残しましょう。
怪我をしたときの対応
スニーカーで登る際は特に足元が不安定になりやすく、軽い捻挫や擦り傷などのトラブルが起こる可能性があります。そうした万が一に備えて、簡易的な救急セットを携帯しておくことが大切です。
中身は、絆創膏・消毒液・包帯・冷却シート・痛み止めなど、最低限のもので十分です。特に靴擦れや転倒による擦り傷はよくあるので、応急処置がすぐできると安心です。
また、緊急時の連絡手段も確認しておきましょう。高尾山周辺は携帯電話の電波が通じる場所が多いですが、場所によっては繋がりにくいこともあります。同行者がいる場合はお互いの連絡手段を共有し、一人で登る場合は家族や友人に事前に行き先を伝えておきましょう。
高尾山には山岳救助隊や係員も配置されていますが、基本的には自分で安全管理をする意識が大切です。
子どもや年配の方と一緒に登るときのポイント
高尾山4号路は、子どもや年配の方と一緒に登るのにも向いていますが、そのぶん安全に配慮した準備が必要です。
子どもと登る場合は、急な坂や段差で転ばないよう、足元のサポートが必要です。滑りにくい靴を履かせることに加えて、手をつないで歩くことで安心感も生まれます。水分補給や休憩をこまめに取りながら、楽しみながら歩けるような声かけも大切です。
年配の方と一緒の場合は、トレッキングポールや歩行補助具を使うと負担が減ります。道幅が狭く段差のある場所では、前後でサポートしてあげると安心です。
また、子どもも高齢者も体力の消耗が早いため、無理をせず、天候や体調に応じて途中で引き返す判断も必要です。「登頂が目的」ではなく、「安全に自然を楽しむこと」が大切だという意識を持ちましょう。
まとめ
高尾山4号路は、自然を身近に感じられる魅力的な登山コースであり、スニーカーでも登れるコースとして多くの人に親しまれています。ただし、スニーカーだからといって油断は禁物。登山道は自然のままの状態が多く、天候や季節、体力によって難易度が変わるため、自分のコンディションに合わせた装備選びと事前準備が欠かせません。
特に、グリップ力・防水性・通気性を意識したスニーカーを選び、服装や持ち物も登山向けに整えることで、安全かつ快適に4号路を楽しむことができます。吊り橋や森林の中を歩く爽快感、山頂からの景色など、見どころもたくさんありますので、ぜひ準備を万全にして高尾山の自然を堪能してください。




