東京から新幹線で 45 分。「昔ながらの温泉街でしょ?」と侮るなかれ。いま熱海はアートやグランピング、夜景ライトアップが次々誕生し、“最旬リゾート”へと生まれ変わっています。とはいえ選択肢が多すぎて迷うのも事実。本記事では地元民視点で定番と最新の 25 スポットを厳選し、失敗しない旅ルートを提案します。これを読めば、あなたの熱海旅は計画段階からワクワクが止まりません!
熱海の定番スポットBEST5
熱海サンビーチ
白い砂浜と遠浅の海が続く熱海サンビーチは、昼は家族連れでにぎわい、夜は日本初のフルカラーLEDライトアップが海面を虹色に染める 24 時間フォトジェニックな名所です。
2025 年の海開きは 7 月 12 日〜8 月 31 日で、監視員常駐・無料シャワー完備。ビーチパラソルのレンタルや更衣室はすべてサンデッキ下の「サンビーチサービスセンター」に集約されており、初めてでも迷いません。
ライトアップは日没 30 分後〜22:00 ごろまで 15 分周期で色が変わる仕組みで、波打ち際に立つと足元の水が発光するように見えます。
近くの熱海銀座商店街で買ったクラフトソーダを手に、裸足のまま夕涼みする時間は格別。
熱海駅から徒歩 15 分とアクセスも抜群なので、到着後すぐでも帰り際でも気軽に寄れる“熱海観光の玄関口”と言えるでしょう。
來宮神社(大楠パワースポット)
樹齢 2,100 年超とも伝わる國指定天然記念物「來宮大楠」は、幹を一周まわると寿命が一年延びるという言い伝えで有名です。
2023 年に参道が全面バリアフリー化され、車椅子やベビーカーでも本殿横まで楽にアクセス可能になりました。
御神木をライトアップする「宵宮-Yoi-Miya-」は毎日日没〜23:00 に実施され、闇に浮かぶ緑のオーラが幻想的。
カフェ「来福スイーツ」では静岡抹茶×黒糖を合わせた限定バスクチーズケーキが 2025 夏の新作として話題です。
境内は無料 Wi-Fi と USB 充電ポートも完備しており、スマホで御朱印アプリを使う若年層も増加中。
恋愛成就の絵馬掛けがハート形に刷新されるなど、伝統を守りつつアップデートを続ける姿勢が多世代から支持される理由と言えるでしょう。
お宮の松・貫一お宮の像
尾崎紅葉の『金色夜叉』で知られるこのモニュメントは、物語のあの名場面を熱海湾の潮風とともに追体験できる場所です。
2024 年に銅像の台座が低く改修され、子どもの目線でも人物の表情が見やすくなりました。
すぐ横のパネルで原作の一節が多言語表示され、QR コードから無料の朗読音声が聴ける仕組みも追加。文学ファンはもちろん、SNS で“ロケ地再現ショット”を狙う若者にも注目されています。
周辺には海を望む足湯ベンチが 6 基新設されており、カメラを構えながら温まることも可能。
熱海サンビーチと MOA 美術館を結ぶ観光周遊バス「ゆ~遊~バス」の停留所が目の前なので、ルートの途中に組み込みやすいのも◎。
MOA 美術館
海抜 250 m の高台に立つ MOA 美術館は、日本有数の国宝コレクションを誇る文化拠点。
2025 年 1 月~3 月は国宝《紅白梅図屏風》など 3 件が同時公開され、ガラス越しに筆致の立体感を確認できます。
館内の 360 度プロジェクションシアターでは作品背景を CG 映像とともに解説、初心者でも理解が深まると好評です。
ミュージアムカフェ「オーシャンビューラウンジ」の窓は額縁仕立てで、駿河湾と初島を一枚の絵のように切り取ります。
JR 熱海駅から連絡バス 7 分、雨の日でも傘いらずで鑑賞・食事・お土産購入まで完結する“全天候型観光”として覚えておきたい一館です。
熱海海上花火大会
「海がスタジアム」と称される三面山囲いの地形を活かし、音が反響して迫力が倍増する熱海海上花火大会。
2025 年は
春 2/21・3/23・4/20・4/28、
夏 7/25・8/5・8/8・8/18・8/25、
秋 9/15・10/13・11/3、
冬 12/7
に約 20 分間開催されます。
追加日として 5/31・9/23・11/24・12/19 も発表され、年間 17 回の打上げは全国最多クラス。
打上げ場所が岸から 300 m と近く、直径 250 m の大輪が頭上で開くため 2,000 発でも体感満足度は抜群です。
観覧無料エリアはサンビーチから親水公園まで約 700 m にわたり、早めに行けばレジャーシートのみで OK。
季節限定で船上観覧クルーズやホテル屋上プランも登場するので、旅のスタイルに合わせて選びましょう。
自然を満喫!絶景スポットBEST5
初島アイランドリゾート
熱海港から高速船で 25 分、伊豆諸島最北端の初島は東京ドーム 4 個分の小さなリゾートアイランド。
2025 夏は PICA リゾートの海上プールが 7/19~8/31 でオープンし、空と海が溶け合うインフィニティ構造が SNS を席巻。
島内のアジアンガーデン R-Asia ではハイビスカスの回廊が目を引き、夜は満天の星空ベッドでグランピングも可能です。
名物「初島丼」は朝獲れサザエと白身魚の漬けを豪快に盛り付けた漁師メシで、漁協直営の食堂「めがね丸」で提供。
日帰りならレンタサイクルで 90 分の周遊もおすすめ。小さな島だからこそ、徒歩でも船の最終便までに主要スポットを回りきれる“タイパ旅”が叶います。
ACAO FOREST(旧アカオハーブ&ローズガーデン)
13 のテーマガーデンが海岸斜面に段状に広がるランドアートパーク。
2025 Summer には香り×体験の「HERB WORKSHOP」で風鈴づくりやサマーブリーズボトルが新登場し、入園者の約 3 割がワークショップ目当てという人気ぶり。
設計家・隈研吾氏のカフェ「COEDA HOUSE」では虹色ビー玉ゼリー入り梅ソーダがフォトスポットとして鉄板です。
入園料は大人 2,500 円(前売 2,000 円)で、熱海駅発のシャトルバスが 1 日 6 便運行。
急斜面ですが園内バスとスロープカーで楽々移動でき、高齢者や小さな子も安心。駿河湾を見下ろす「空飛ぶブランコ」は順番待ち必至なので、開園直後に向かうのが攻略ポイントです
十国峠パノラマケーブルカー
標高 770 m の山頂展望台からは相模湾、箱根連山、富士山、そして名前の由来である“十の国”を一望。
2025 夏は「夕涼み延長営業」で最終便が 19:30 まで延長され、茜色からマジックアワーまでじっくり撮影が可能です。
乗車時間は 3 分、往復 900 円と手軽ながら、山頂の天空ブランコやテラスカフェ「P TERRACE」で非日常感を味わえます。夏でも平均気温は市街地より 5 ℃低いので、熱海で“避暑”を体験できる貴重なスポットです。
走り湯源泉洞窟
海岸際から横穴式で湧き続ける日本三大古泉のひとつ。
洞窟奥から 70 ℃の湯が毎分 170 ℓ 湧出し、湯気が壁面を疾走する様子はまさに天然スチームサウナ。
石段を下りると硫黄の香りが濃くなり、温泉パワーを五感で実感します。
無料の手湯コーナーでタオルを湿らせれば即席フェイスパックに。
源泉口には伊豆山神社の摂社「湯前神社」が鎮座し、健康祈願も同時にできる“温泉+神社”のハイブリッドパワースポットです。
熱海梅園
「日本一早咲きの梅」と「日本一遅い紅葉」の二冠を誇る名園。
60 品種 469 本の梅は 11 月下旬から順に開花し、1 月上旬~3 月上旬の梅まつり期間は足湯や甘酒無料サービスが登場。
2025 年は第 81 回を迎え、園内ライトアップと芸妓連演舞が週末限定で実施されました。
秋は 380 本のカエデが 11 月中旬~12 月上旬に紅葉し、梅園が赤に染まる光景は SNS 映え必至。入園料 300 円というコスパの良さもリピーターを増やす要因です。
歴史と文化を感じる場所BEST5
起雲閣
大正浪漫を今に伝える元・別荘建築で、太宰治や谷崎潤一郎も執筆に滞在した文学の殿堂。
ステンドグラスが光を落とす洋館と、七宝焼き欄間が輝く和館が回廊でつながり、時代と国を跨ぐ空間美を体感できます。
2025/7/17 から期間限定で“フルーツポンチのクリームソーダ”などレトロドリンクを提供する喫茶が再開し、芸者絵のコースターが土産に人気。入館料 610 円でタイムスリップできると考えれば破格です。
伊豆山神社
走り湯を御神湯とする古社。
2021 年の土石流災害から 4 年、社殿周辺の復旧工事が 2025 年春に完了し、朱塗りの楼門が鮮やかに甦りました。
石段 837 段を登る“天空の参道”は健脚向けですが、途中に相模湾を望む休憩デッキが新設され、小休止しながら上れるように改善。
災害を乗り越えた御朱印には「再起」の金印が押され、旅の安全祈願に訪れる人が絶えません。
熱海城
昭和 34 年に観光用に築かれた模擬天守ながら、天守閣からの 360°パノラマは本物です。
2025/4/24 に 2 階の城郭資料館がリニューアルし、AR 映像で籠城戦を体験できる展示が追加。
入館料 1,200 円で隣接するトリックアート迷宮館とのセット券 2,000 円もお得です。
城前の桜は 3 月下旬が見頃で、天守と満開のコラボは写真好き必見。
走り湯(日本三大古泉)
洞窟だけでなく、源泉をお湯かけ地蔵にそそぐ「走り湯神社」も見逃せません。
地蔵の頭に柄杓で湯をかけると、心身のけがれを流すと言われ、参拝客が絶えない理由です。
洞窟出口の足湯ベンチは無料で、海に沈む夕日を眺めながら温まる特等席。
伊豆山温泉の旅館では走り湯を引湯する宿も多く、日帰り入浴で源泉かけ流しを味わえます。
熱海芸妓見番歌舞練場
花街文化を今に伝える稽古場で、毎月第 2・4 土曜に「華の舞」を一般公開(要予約 1,800 円)。
2025 年 7 月~9 月は納涼芸妓まつりが開催され、浴衣姿の芸妓が舞踊披露とお座敷遊びを実演。
開始 30 分前から写真撮影タイムが設けられるため、舞台上の所作を間近で撮れる貴重な機会です。
雨の日でも楽しめる屋内スポットBEST5
熱海トリックアート迷宮館
壁・床・天井すべてが“飛び出す絵”で埋め尽くされた撮影系ミュージアム。
スマホの広角レンズ推奨で、スタッフがベストポジションを教えてくれるのでソロ旅でも安心。
館内は気温 24 ℃に保たれ、真夏の避暑地としても優秀です。
出口には一筆龍の実演販売があり、名前入りの開運グッズを 5 分で作ってもらえます。
オーシャンスパ Fuua
相模湾と湯面が一体化する国内最大級の露天立ち湯は、深さ 120 cm・長さ 25 m。
2024 年に導入された「湯温チョイスゾーン」で 38 ℃~42 ℃ を自分好みに調整できるようになり、長湯派にも短時間リフレッシュ派にも好評です。
全天候型テラスには無料リクライニング 140 席とハンモック 30 席、10:00~22:00 とロング営業なので旅程が組みやすいのも魅力。
マリンスパあたみ
一年中水着で遊べる温水プール&スパ。流れるプール、ウォータースライダー、トルネードサウナなど 8 つのエリアで大人 1,360 円は驚きのコスパです。
2025 年春に海が見える外気浴デッキが完成し“ととのい”待ち時間が大幅短縮。
ミネラル豊富な塩泉を霧状にしたミストサウナも女性に人気です。
熱海プリンカフェ 2nd
「温泉カフェ」をコンセプトに、桶型ソファや牛乳瓶ウォーターが映えるスイーツ店。
2024 年末に登場した新食感「熱海シフォン」は、プリン液を生地に練り込み“ぷるふわ”を実現。持ち帰り保冷バッグが波柄デザインに変わり、お土産でも映えると話題です。
熱海シーサイドスパ&リゾート
全室オーシャンビューのホテル併設日帰りスパ。
2025 年 4 月スタートの「女子旅アジアンレトロルーム」プランは 15,840 円~で夕朝食付き、推し活カラーライトも無料貸出。
サウナ後は 7 階バンケットルームで無料アイスバーを楽しめ、湯疲れ知らず。
夜まで満喫!グルメ&温泉スポットBEST5
熱海銀座商店街 食べ歩きグルメ
昭和レトロなアーケードに新世代カフェが点在し、20 店舗以上の食べ歩きが可能。
2025 年は生わさびクリームコロッケや温泉パンケーキが新登場しました。
夜 21 時まで開く店も増え、花火大会帰りの〆に最適です。
網代漁港ひもの朝市&夜市
港町網代の干物文化を体感できるイベント。
2025/2/15-16 は各日 2,500 枚のアジ干物を炭火で無料配布し、海風と香ばしい匂いに食欲爆発。
夜市では地元野菜の炉端焼きやイカの塩辛が並び、お酒片手に港の灯りを楽しめます。
ふふ熱海(ラグジュアリー旅館)
全室源泉露天風呂付きで、客室平均 70 ㎡ の贅沢空間。
2025/7/22 の口コミで総合 4.83 点と高評価を維持し、特に食事の満足度が突出。
ラウンジのフリーフローや季節替わりの創作会席で“大人のご褒美旅”を演出します。
家康の湯(駅前足湯)
JR 熱海駅ロータリーにある無料足湯が 2025/3/3 に再開。
源泉温度 42 ℃ 前後で長旅の疲れを瞬間リセットできます。
タオルは駅ビルのコンビニで 200 円、列車待ちの 10 分で立ち寄れる“時短温泉”として覚えておくと便利。
サンビーチ・ライトアップ
夜のビーチを彩る LED ショーは 1 周 15 分、色と動きが毎日変わるので滞在中何度見ても飽きません。
ビーチ中央のウッドデッキに寝転び、潮騒と光の波に包まれる体験は熱海の夜の定番エンタメです。
まとめ
熱海は海・山・温泉・文化がぎゅっと集まった“半径 10 km の宝箱”。
本記事では定番から最新スポットまで 25 か所を目的別に紹介しました。
朝は海辺で深呼吸し、昼は花と芸術を味わい、夜は花火と食べ歩きで締める――そんな 24 時間濃縮プランが叶うのが熱海の強みです。
2025 年は施設リニューアルやイベント増加で、リピーターでも新発見が尽きません。この記事を旅の羅針盤に、あなただけの熱海ルートを描いてみてください。
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