伊東温泉を日帰りで楽しむ！源泉掛け流しの名湯おすすめスポット

静かな海辺の街・伊東。東京から電車で2時間、ふらっと日帰り旅ができるこの町には、源泉掛け流しの本格温泉が数多くあります。しかも、ほとんどの温泉施設は予約不要で立ち寄り可能。さらに、絶景スポットやグルメ、文化施設も充実していて、1日で心も体もリフレッシュできるのが魅力です。

今回は「伊東 温泉 日帰り 源泉 掛け 流し」のキーワードに沿って、温泉はもちろん、観光やグルメ情報もまとめた総合ガイドをお届けします。癒しを求めるあなたのための、理想的な伊東旅がここにあります。

温泉・入浴施設編

伊東温泉 湯の庭（ホテル暖香園）

伊東駅から徒歩10分ほどの場所に位置する「湯の庭（ホテル暖香園）」は、日帰りでも本格的な源泉掛け流し温泉を堪能できる老舗旅館です。江戸時代から続く温泉街の歴史をそのまま感じられる雰囲気と、手入れの行き届いた和風庭園が魅力。旅館ならではの落ち着いた空間で、ゆったりとした時間を過ごしたい人にはぴったりのスポットです。

施設内の大浴場は、自家源泉から湧き出るお湯をそのまま使用しており、加水・加温なしの源泉掛け流し。無色透明で肌あたりの柔らかい単純温泉は、疲労回復やリフレッシュ効果が期待できます。内湯の大きなガラス窓からは四季折々の庭の景色を眺めることができ、心身ともに癒されます。

また、脱衣所や湯上がり処も広々としており、館内は全体的に清潔感があります。日帰り入浴の受付は午後からの時間帯が中心で、料金も1,000円前後と比較的リーズナブル。公式サイトには混雑状況も掲載されているので、訪問前に確認すると安心です。

風情ある温泉旅館で、上質な掛け流し湯を味わいたい方にはぜひおすすめしたい場所です。タオルのレンタルも可能なので、手ぶらでもOKです。

伊東温泉 大東館

「伊東温泉 大東館」は、駅から徒歩5分とアクセス抜群ながら、全館で源泉掛け流しの温泉を楽しめる貴重な施設です。昭和レトロな雰囲気が漂うこの宿は、地元の人にも人気で、どこか懐かしさを感じる落ち着いた佇まいが魅力です。

温泉は無色透明で、泉質は弱アルカリ性の単純泉。神経痛や筋肉痛、冷え性にも効果があるとされ、入浴後の肌触りのよさにも定評があります。源泉温度は約42度と適温で、長くゆったりと浸かることができます。

日帰り入浴は事前予約なしでも利用可能ですが、混雑時には制限されることもあるため、時間帯を選ぶのがベターです。内湯のほかに露天風呂や貸切風呂もあり、追加料金で利用可能です。特に貸切風呂は源泉掛け流しのプライベート空間で、カップルや家族連れにおすすめ。

建物自体はやや古さがあるものの、清掃がしっかりとされており快適。タオルの貸出やロッカーも完備されています。値段以上の価値を感じられる穴場的な温泉施設として、観光客だけでなく地元民にも愛されています。

駅近で本格的な源泉掛け流しを楽しみたいなら、ぜひ一度足を運んでみてください。

ケイズハウス伊東温泉

バックパッカー向けのゲストハウスとして知られる「ケイズハウス伊東温泉」ですが、実は宿泊者でなくても利用可能な日帰り温泉があります。しかもここは、国の登録有形文化財にも指定された歴史ある建物で、文化的価値も高いスポットです。

温泉は、源泉100%掛け流し。アルカリ性単純温泉で肌がつるつるになる「美肌の湯」としても知られています。内湯は大きくはないですが、タイル張りのレトロな浴槽が昭和の情緒を感じさせ、SNS映えする写真スポットとしても注目されています。

料金はなんと500円〜と非常にリーズナブル。入浴時間は15:00〜21:00の間で、週末は混雑しやすいため平日の利用がおすすめです。施設自体はゲストハウスなので、ロビーや共有スペースには海外からの旅行客も多く、国際的な雰囲気も特徴的です。

建物内の内装はリノベーションされており清潔感もあり、シャワーやシャンプー、ドライヤーなどの設備も整っています。駅から徒歩8分と立地も良く、ちょっと変わった日帰り温泉体験がしたい方にはぴったりの穴場スポットです。

朝日の湯 シーサイドスパ

伊東マリンタウン内にある「朝日の湯 シーサイドスパ」は、海を一望できる絶景の立地にあり、朝5時から営業しているという珍しい温泉施設です。ドライブや旅行中の立ち寄りスポットとしても人気が高く、日帰りで気軽に楽しめることからファミリー層にも親しまれています。

温泉はもちろん源泉掛け流し。塩化物泉で保温効果が高く、湯冷めしにくいのが特徴。潮風を感じながらの露天風呂では、朝日を眺めながらの入浴ができると評判です。内湯からも全面ガラス越しに海が広がり、天気が良い日には伊豆大島まで見えることも。

館内には大浴場のほか、サウナやジェットバス、休憩ラウンジも完備。さらに同じマリンタウン敷地内にはお土産店やレストランも充実しており、食事や買い物も一緒に楽しめます。駐車場も広く、無料なのも嬉しいポイント。

清掃も行き届いており、タオルセットも貸出可能。地元の人から観光客まで幅広く支持されている施設で、「海と温泉を同時に楽しめる」貴重なスポットです。

松原大黒天神の湯（共同浴場）

伊東市内で最も歴史のある共同浴場のひとつ、「松原大黒天神の湯」。観光客だけでなく地元の人たちの憩いの場としても親しまれています。場所は伊東駅から徒歩10分程度、住宅街の中に静かに佇むレトロな外観が特徴です。

この施設の最大の魅力は、**100%源泉掛け流しの天然温泉を、数百円という低価格で楽しめること。**泉質は無色透明の単純泉で、さっぱりとした肌触り。湯船は大きくはありませんが、しっかりと温かく、体の芯から温まる感覚が味わえます。

共同浴場という性質上、設備はシンプル。シャンプーやボディーソープの備え付けはなく、持参が必要です（売店や自販機で購入可能）。ロッカーや脱衣所も最小限ですが、それがかえって昔ながらの温泉文化を体験する良い機会にもなります。

日中の混雑を避けて、朝一番や夕方以降に訪れると、より落ち着いて入浴できます。また、施設の目の前には「大黒天神」があり、入浴前後にお参りをする人も多いとか。地元に溶け込んだ素朴な温泉体験を味わいたい方にぜひおすすめしたい一湯です。

自然・景観スポット編

大室山

伊東市のシンボルともいえる「大室山（おおむろやま）」は、標高580メートルの火山で、円すい型の美しい山容が特徴です。伊豆高原のどこからでもその姿を望めるほど目立つ存在で、伊東を訪れたならぜひ立ち寄ってほしい自然スポットです。

大室山の最大の魅力は、山頂からの360度パノラマビュー。リフトに乗ってわずか6分で山頂に到着でき、そこからは富士山、相模湾、天城連山、伊豆七島といった絶景を一望できます。特に晴れた日は、空と海の青がどこまでも広がる壮大な風景が楽しめます。風が気持ちよく、思わず深呼吸したくなるような開放感があります。

山頂には「お鉢めぐり」と呼ばれる火口周辺を一周できる散策路があり、1周約1km・所要時間20分ほど。道は整備されていて歩きやすく、誰でも気軽に楽しめるハイキングコースとして人気です。途中にある「浅間神社」では、山の安全を祈願する人々の姿も見られます。

また、山麓には「さくらの里」という広大な公園があり、春には40種類3,000本もの桜が咲き誇ります。秋はススキ、冬は椿と、四季折々の自然も堪能できます。

アクセスは伊東駅から車で約25分、または伊豆高原駅からバスでアクセス可能。リフトは年中無休で営業しており、入場料もリーズナブル。伊東温泉の日帰り旅行の中で、自然と景観を満喫するなら、大室山は外せないスポットです。

一碧湖

「伊豆の瞳」とも呼ばれる一碧湖（いっぺきこ）は、伊東市南部に位置する火口湖です。直径約1kmの穏やかな湖面はまるで鏡のように周囲の自然を映し出し、まさに癒しの風景。観光地というよりも、地元の人々の憩いの場として親しまれている静かなスポットです。

湖周辺には遊歩道が整備されており、約4kmの一周コースは1時間程度でゆっくり歩けます。途中にはベンチや展望台も点在していて、休憩しながら自然を満喫するのにぴったり。鳥のさえずりや風の音、木漏れ日の揺らぎが心を癒してくれます。

湖畔では四季折々の自然が楽しめます。春は桜や新緑、夏は涼風と青空、秋には紅葉が湖面に映り込み、冬は澄んだ空気の中で富士山を遠望できることもあります。特にカメラ愛好家には人気の撮影スポットとして知られています。

一碧湖はバス停「一碧湖」から徒歩すぐ。伊東駅からは東海バスで約30分程度とアクセスも良好です。近くには一碧湖美術館やおしゃれなカフェもあり、温泉とセットで訪れるのもおすすめ。

観光地としての喧騒から離れ、自然の中でのんびりとした時間を過ごしたい人にとっては理想的な場所。伊東の温泉旅に一味加える、静かな癒しのひとときを体験できます。

松川遊歩道

伊東市中心部を流れる松川沿いには、風情ある「松川遊歩道」が整備されており、温泉情緒を感じながらゆったりと散歩を楽しめます。この遊歩道は伊東駅からも徒歩圏内で、温泉街の魅力を最もよく体感できるエリアの一つです。

石畳の道には柳の木が立ち並び、川のせせらぎとともに風情を演出。まるで映画のワンシーンのようなレトロな雰囲気に包まれながら歩くことができます。途中には、かつて温泉旅館だった「東海館」や足湯スポットなども点在しており、寄り道しながら楽しむのもおすすめ。

特に夜になると遊歩道はライトアップされ、昼とはまた違った幻想的な雰囲気に変わります。夜の温泉街をそぞろ歩きするのも、旅の楽しみの一つですね。

また、四季折々の自然も魅力です。春には桜並木が満開となり、花見スポットとしても知られています。秋は紅葉が川沿いを彩り、夏には涼しい風を感じながら夕涼み。冬は雪景色と温泉街のコントラストが美しく、いつ訪れても違った表情を見せてくれます。

遊歩道の端から端までは約1kmほどと、ちょうど良い散歩コース。伊東温泉街に滞在するなら、ぜひ立ち寄ってほしい癒しの場所です。

小室山公園リッジウォーク“MISORA”

「小室山公園リッジウォーク“MISORA”」は、2021年に新設された伊東市注目の絶景スポットです。標高321メートルの小室山の山頂に設置されたスカイウォークのようなウッドデッキで、名前の通り“空に触れるような”体験ができます。

リッジウォークからは、相模湾、伊豆諸島、伊東市街、天城連山、そして富士山までが一望できる、まさに絶景の連続。特に朝焼けや夕暮れ時には、空の色が刻々と変化し、時間を忘れるほど美しいひとときが過ごせます。

アクセスも便利で、小室山リフトに乗って山頂までわずか3分。リフトから見える斜面には四季折々の花が咲き、特に春のつつじや秋のすすきが見頃です。山頂には「Café 321」というカフェも併設されており、絶景を眺めながらおしゃれなドリンクやスイーツを楽しむこともできます。

木製デッキは幅広く、ベビーカーでも通行可能。カップル、家族連れ、写真愛好家など幅広い層に人気です。足元にはガラス張りのビュースポットもあり、スリルを味わいながら絶景を堪能できます。

伊東温泉の日帰り旅に組み込めば、温泉とはまた違った高揚感を味わえるスポット。新しい観光地として、今後ますます注目されること間違いなしです。

城ヶ崎海岸・門脇吊橋

伊豆半島のダイナミックな自然を体感できる場所といえば、やはり「城ヶ崎海岸」です。特に「門脇吊橋」は、断崖絶壁の上に架かる全長48mのスリル満点の吊橋で、多くの観光客が訪れる人気スポットです。

橋の上からは、青く広がる太平洋と荒々しい火山岩の岩場、そして打ち寄せる波しぶきが一望でき、自然の迫力に思わず圧倒されます。風が吹く日はスリルも倍増し、まるで自然と一体化するような感覚が味わえます。

周辺には「ピクニカルコース」と呼ばれる散策道も整備されており、森林浴と海の景色を同時に楽しめます。道中には展望台やベンチもあり、景色を眺めながらの休憩も可能。家族連れやペット連れにもおすすめです。

季節によっては、運が良ければ伊豆諸島や三宅島が見えることもあり、写真スポットとしても人気。春は菜の花、夏は青空と海、秋は紅葉、冬はクリアな空気と、どの季節でも異なる魅力があります。

アクセスは伊豆高原駅からバスまたはタクシーで約10分。駐車場も整備されており、日帰り観光には最適な場所です。温泉旅に「冒険」と「絶景」のスパイスを加えたい方には、ぜひ訪れてほしいスポットです。

グルメ・食事処編

伊豆高原ビール 伊東マリンタウン店

伊東マリンタウン内にある「伊豆高原ビール 伊東マリンタウン店」は、新鮮な海鮮料理とクラフトビールが楽しめる人気のレストランです。温泉で体を癒した後、ちょっと贅沢なランチを楽しみたいという方には特におすすめのスポットです。

この店の看板メニューは、なんといっても「漁師の漬け丼」や「金目鯛の煮付け定食」などの海鮮系メニュー。どれも地元で水揚げされたばかりの鮮魚を使用しており、分厚くカットされた刺身は食べごたえ抜群。特に海鮮丼はボリュームがありながらも、酢飯との相性が抜群で、最後の一口まで飽きずに食べられます。

また、伊豆高原ビールはその名の通り、地ビールのブルワリーとしても知られており、店内では3種類以上のクラフトビールを味わうことができます。苦み控えめでフルーティーな味わいが特徴のビールは、魚料理との相性も抜群。運転をしない方は、ぜひ飲み比べセットも試してみてください。

店内は海に面した広々としたガラス張りの空間で、晴れた日には伊豆の海を眺めながら食事ができます。ランチタイムは非常に混雑するため、少し早めの時間に訪れるのがベスト。予約は不可ですが、回転が早いので比較的待ち時間は短めです。

味、景色、雰囲気の三拍子がそろったこのお店は、伊東のグルメを代表する存在。温泉旅行のランチスポットとしてはもちろん、お土産購入や散歩がてらの立ち寄りにも最適です。

ひもの和助 本店

「ひもの和助 本店」は、伊東市内に本店を構える干物の専門店兼食事処です。伊東といえば干物が有名ですが、ここでは本当に“焼きたての極上干物”を、その場で定食としていただけるという贅沢な体験ができます。

お店で提供されている干物は、すべて自社加工。脂の乗ったアジやサバ、金目鯛などを秘伝のタレで漬け込み、遠赤外線でじっくりと焼き上げます。パリッとした皮とふっくらした身のコントラストは絶品で、素材の良さと職人技の両方を感じられる逸品です。

定食メニューには、干物に加えて小鉢やご飯、味噌汁、香の物などがつき、バランスも栄養も◎。特に朝ごはんとして利用する人が多く、地元の常連客も訪れるほどの人気ぶり。焼きたての香ばしい匂いが食欲をそそり、朝からしっかり食べたい人にはぴったりです。

店舗は伊東駅から徒歩圏内にあり、観光の合間に立ち寄るのにも便利。店内は木の温もりを感じる落ち着いた空間で、ひとりでもグループでも入りやすい雰囲気です。焼き干物は持ち帰り用にも販売されており、お土産として購入する観光客も多数。

伊東で本格的な干物料理を堪能したい方には、間違いなくおすすめの一軒です。

回転寿司 魚磯 伊東店

「回転寿司 魚磯（うおいそ） 伊東店」は、地元で水揚げされた新鮮な魚介をリーズナブルに楽しめる回転寿司店です。地元民にも愛される人気店で、週末には行列ができることもあるほどの人気ぶり。

ここでは、伊豆近海で採れた旬のネタが毎日入荷され、注文後すぐに職人が握って提供してくれます。定番のマグロやサーモンはもちろん、金目鯛、地ダコ、アジ、ウニなど伊東ならではのネタが豊富に揃っており、季節によっては希少な地魚が登場することも。

特におすすめは「地魚三種盛り」や「金目鯛炙り」。どれもネタが厚く、シャリとのバランスが絶妙で、食べごたえがあります。また、回転寿司といってもオーダー制が中心なので、常に新鮮な状態で食事ができるのも嬉しいポイント。

さらに、店内は広くて清潔感があり、カウンター席からボックス席まで揃っているため、ひとり旅でも家族連れでも気軽に利用できます。お子様向けのメニューやデザートも用意されており、幅広い層に対応しています。

アクセスも良好で、伊東駅からタクシーで5分ほど。価格も1皿100円〜500円台と幅広く、予算に合わせて楽しめるのも魅力です。手軽に伊東の味を楽しみたいなら、ぜひ一度訪れてみてください。

蕎麦処ふしみや

「蕎麦処ふしみや」は、伊東温泉街の中心部にある、知る人ぞ知る手打ちそばの名店です。昭和初期から続く老舗で、観光客だけでなく地元の常連客も多く訪れる人気店です。

ここの蕎麦は、北海道や信州から取り寄せた厳選そば粉を使い、毎朝丁寧に手打ちで仕上げられています。香り高く、のど越しの良い十割蕎麦が特徴で、シンプルながら奥深い味わいがあります。看板メニューは「ざるそば」や「鴨せいろ」で、コシのある麺と甘辛いタレのバランスが絶妙です。

また、天ぷらも人気が高く、季節の野菜や海老などをサクッと揚げた天ぷら盛り合わせは、そばと一緒に頼みたい逸品。ランチタイムには蕎麦と小天丼のセットなど、ボリュームとコスパを兼ね備えたメニューも揃っています。

店内は木を基調とした落ち着いた雰囲気で、カウンター席やテーブル席、小上がり席もあり、どんなシーンでも利用しやすいです。温泉街を散策したあとに、さっぱりとした蕎麦で締めるのも良いですね。

アクセスは伊東駅から徒歩圏内。温泉と和食の組み合わせを楽しみたい方にはぜひ訪れてほしいお店です。

カフェTATI（タチ）

「カフェTATI（タチ）」は、伊東市内の静かな住宅街に佇む、おしゃれで落ち着いた雰囲気のカフェです。地元の素材を使ったスイーツやドリンクが評判で、特に女性客やカップルに人気のあるスポットです。

店内は白と木目を基調としたナチュラルな空間で、インスタ映えする内装が特徴。カウンター席からは庭を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができ、観光の合間の休憩にもぴったりです。

このカフェで一番人気のメニューは「ベイクドチーズケーキ」と「季節のタルト」。どちらも素材の味を活かした優しい甘さで、コーヒーとの相性も抜群です。地元産のフルーツを使用したスムージーやハーブティーなど、ドリンクメニューも充実しています。

また、カフェTATIはギャラリーを併設しており、地元アーティストの作品展示や小さなイベントも開催されています。食とアートが融合した空間で、ただのカフェ以上の価値を感じることができます。

伊東温泉を訪れた際には、こうした癒し系カフェでひと休みするのも旅の楽しみの一つ。落ち着いたひとときを過ごしたい方にぜひおすすめです。

観光・文化体験編

東海館（とうかいかん）

伊東温泉のシンボルとも言える「東海館（とうかいかん）」は、昭和初期に建てられた木造3階建ての元温泉旅館です。現在は伊東市指定文化財に指定されており、一般公開されている観光施設として、多くの人が訪れています。温泉だけでなく、建築や歴史、和の美しさを体感したい人には特におすすめのスポットです。

建物の外観は、まさに“ザ・温泉旅館”という趣ある佇まい。館内に足を踏み入れると、磨き上げられた木の廊下や障子、欄間細工、職人による彫刻など、伝統建築の技術が随所に見られます。特に大広間から眺める松川の風景は、まるで絵巻物のような風情。ノスタルジックな気分に浸れます。

内部では、旅館時代に使用されていた客室や浴室の見学が可能で、昔の温泉文化を肌で感じられます。また、和室を使った「お茶会」や「生け花体験」などの文化イベントも不定期で開催されており、参加型の体験ができるのも魅力です。

1階にはカフェも併設されており、和風スイーツや抹茶を楽しみながら一休みすることができます。料金も大人200円とリーズナブルで、伊東観光の合間にふらっと立ち寄れる気軽さもポイント。

まるで時が止まったかのような空間で、日本の美と静けさを体感できる貴重な場所。伊東温泉の歴史や文化を深く味わいたいなら、東海館は外せません。

伊東市立伊東温泉郷資料館

「伊東市立伊東温泉郷資料館」は、伊東温泉の成り立ちや歴史を学ぶことができる資料館です。地元の人でも意外と知らないような情報が満載で、知的好奇心をくすぐるスポットとなっています。伊東の温泉文化をより深く理解したい方にはぴったりの場所です。

館内には、古文書や地図、模型などが展示されており、江戸時代の湯治文化から現代の観光地化に至るまでの流れを丁寧に解説。特に、伊東の地熱を利用した「間欠泉」や「蒸し風呂」の仕組みなど、温泉科学の視点からも学ぶことができます。

中でも見どころは、昭和初期の温泉街を再現したジオラマコーナー。当時の街並みや旅館、浴衣姿の湯治客の様子がリアルに再現されており、まるでタイムスリップしたかのような感覚に。大人も子どもも楽しめる工夫がされています。

入館料は無料で、所要時間は30〜60分ほど。展示の内容は定期的に入れ替えられるため、リピーターも多いです。アクセスも伊東駅から徒歩10分程度と便利で、観光ルートに組み込みやすいのもポイント。

温泉を“入る”だけでなく、“知る”という楽しみ方を教えてくれるこの資料館は、伊東をより深く味わいたい方におすすめです。

伊豆シャボテン動物公園

「伊豆シャボテン動物公園」は、伊東市の山間部にある人気の観光施設です。その名の通り、サボテンと動物の両方が楽しめるユニークな場所で、特にファミリー層に大人気。中でも温泉に入るカピバラの姿は冬の風物詩として有名で、全国ニュースにも取り上げられるほどの注目度です。

園内は約5つの温室ゾーンに分かれており、世界中のサボテンや多肉植物が展示されています。中には1,000年以上生きているサボテンもあり、その生命力には驚かされます。植物好きにはたまらない空間です。

動物エリアでは、リスザル、カンガルー、アルパカ、フラミンゴなどが放し飼いにされており、かなり近くで観察できます。エサやり体験やふれあいイベントもあり、子どもだけでなく大人も思わず笑顔になってしまいます。

そして、冬季限定で登場する「カピバラの露天風呂」は、まさに癒しの象徴。ぬくぬくと温泉に浸かる姿は見ているだけで心が温まります。実はこの温泉も源泉を使用しており、伊東温泉とのコラボレーションが実現しているのです。

園内にはレストランやお土産ショップもあり、1日たっぷり楽しめる施設です。伊東駅からはバスで30分ほど、車なら20分程度。自然・動物・温泉が融合した、まさに“伊豆らしい”観光体験ができるおすすめの場所です。

伊東温泉街の足湯めぐり

伊東温泉街には、無料で利用できる足湯スポットが数多く点在しており、「足湯めぐり」も人気の楽しみ方の一つです。散策の途中で気軽に立ち寄れて、しっかりと温泉気分も味わえるという、まさに一石二鳥の観光スタイルです。

代表的な足湯スポットとしては、「松川足湯」「湯の花通り足湯」「ひもの街足湯」「東海館前の足湯」などがあり、それぞれに個性があります。例えば、松川沿いの足湯は川のせせらぎをBGMに、落ち着いた空間で足を温められる癒しスポット。湯の花通りの足湯は、近くにベンチや屋根もあり、雨の日でも安心です。

どの足湯も、伊東温泉の源泉を使用しており、本格的な温泉効果が期待できます。足だけとはいえ、体の芯からポカポカと温まり、歩き疲れた体を癒してくれます。特に冬場は足湯に浸かるだけでもホッとでき、観光の合間にちょうど良い休憩ポイントとなります。

清掃や管理も行き届いていて、毎日きれいなお湯が注がれているのも安心。タオルは持参が基本ですが、近隣の土産店などで購入も可能です。

足湯を巡りながら伊東の街並みを楽しむのは、のんびりとした日帰り旅の醍醐味のひとつ。歩いて、見て、浸かって、伊東温泉の魅力を全身で味わってみてはいかがでしょうか。

木下杢太郎記念館

「木下杢太郎記念館」は、伊東市出身の明治・大正期を代表する文化人、木下杢太郎（本名：太田正雄）の足跡を紹介する文学資料館です。医学者としても文学者としても名を残した彼の多彩な業績に触れることができる、知的な観光スポットとなっています。

建物は木下杢太郎の生家を改修したもので、木造の落ち着いた佇まいの中に、書簡、原稿、絵画、翻訳書などが展示されています。展示室はそれほど広くはありませんが、文学・歴史に興味のある方には非常に濃密な時間が過ごせる空間です。

また、解説資料や年表なども分かりやすく配置されており、木下杢太郎の活動がいかに多岐にわたっていたかがよく分かります。詩人としての繊細な感性、翻訳家としての知識、医師としての科学的視点――そのすべてが垣間見える展示構成です。

アクセスは伊東駅から徒歩15分ほど。周辺は静かな住宅地で、温泉街の賑わいとは一線を画した落ち着いた雰囲気です。記念館のすぐ近くには、彼の名前にちなんだ「杢太郎公園」も整備されており、散策にも適しています。

温泉旅に「知のスパイス」を加えたい方には、まさにうってつけのスポット。短時間でも充実した文化体験が得られる場所です。

モデルコース・アクセス編

電車での日帰りモデルコース（東京駅出発）

伊東温泉は東京から電車で約2時間とアクセスが良く、日帰りでも十分に満喫できるのが大きな魅力です。ここでは、電車旅でもしっかり楽しめる定番の1日プランをご紹介します。

【モデル行程】

• 8:00頃：東京駅発（特急踊り子または新幹線＋乗り換え）

• 10:00頃：伊東駅到着

• 10:30〜12:00：「伊東温泉 湯の庭」で日帰り入浴

• 12:15〜13:30：「伊豆高原ビール伊東マリンタウン店」で昼食

• 13:45〜15:00：「松川遊歩道」散策＋「東海館」見学

• 15:30〜16:30：「伊東温泉街 足湯めぐり」

• 17:00頃：伊東駅出発

• 19:00頃：東京駅到着

移動の負担が少なく、温泉・グルメ・観光をバランス良く楽しめるプランです。伊東駅周辺は徒歩で巡れる範囲に観光スポットが集中しているため、車なしでも全く不便さを感じません。温泉も源泉掛け流しにこだわった施設を選ぶことで、短時間でもしっかりと満足感が得られます。

車なし・徒歩＆バスで回れる1日モデルプラン

公共交通機関を使って、ゆったりと過ごす旅をしたい方におすすめのプランです。観光地を巡るためのバス路線も充実しており、バス＋徒歩で十分に楽しめます。

【モデル行程】

• 10:00頃：伊東駅到着（電車）

• 10:30〜12:00：「伊東温泉 大東館」で源泉掛け流し温泉体験

• 12:15〜13:30：「ひもの和助 本店」でランチ（干物定食）

• 13:45〜15:00：「伊東市立温泉郷資料館」見学

• 15:30〜16:30：「松川遊歩道」→「東海館」→足湯巡り

• 17:00：伊東駅発（帰路）

市内循環バスや徒歩で十分移動が可能なため、車がなくても安心。伊東の文化や歴史に触れながら、温泉や食事をゆったり楽しめる知的で落ち着いた日帰りプランです。

カップル向けゆったり日帰りコース

カップルで訪れるなら、ロマンチックな景色やプライベート感のある温泉を重視したプランがおすすめです。のんびりと2人の時間を楽しみたい方に最適。

【モデル行程】

• 10:00頃：伊東駅到着

• 10:30〜12:00：「陽気館 夢殿」貸切温泉でのんびり入浴

• 12:30〜13:45：「蕎麦処ふしみや」でヘルシーなランチ

• 14:00〜15:30：「小室山リッジウォーク“MISORA”」で絶景散歩

• 16:00〜17:00：「カフェTATI」でスイーツとまったりタイム

• 17:30頃：伊東駅発（帰路）

絶景、貸切風呂、カフェと、心がゆるむ要素をちりばめたコースです。非日常を感じながらも、おしゃれで上質な旅を満喫できます。

ファミリー向け1日満喫プラン

小さな子ども連れや3世代旅行におすすめの、動物や自然、温泉を組み合わせた充実プラン。子どもも大人も飽きずに楽しめる行程です。

【モデル行程】

• 9:30頃：伊東駅到着（または車で現地入り）

• 10:00〜12:00：「伊豆シャボテン動物公園」で動物とふれあい体験

• 12:30〜13:45：「回転寿司 魚磯 伊東店」で海鮮ランチ

• 14:00〜15:30：「朝日の湯 シーサイドスパ」で源泉掛け流しの温泉

• 15:45〜16:30：伊東マリンタウンでお土産＆足湯

• 17:00：伊東駅発または帰路へ

動物園や温泉、グルメと多様なアクティビティが詰まったプラン。移動も少なめで、家族のペースに合わせやすい点も魅力です。

シニア世代向け癒しの日帰り温泉旅

静かな環境でゆったり過ごすことを目的とした、大人の温泉旅プラン。混雑を避け、落ち着いた場所を選定しています。

【モデル行程】

• 9:30頃：伊東駅到着

• 10:00〜11:30：「松原大黒天神の湯」で源泉掛け流しをじっくり堪能

• 11:45〜13:00：「ひもの和助 本店」で干物ランチ

• 13:30〜14:30：「木下杢太郎記念館」または「伊東温泉郷資料館」見学

• 15:00〜16:00：「松川遊歩道」＆「東海館」見学・足湯休憩

• 16:30頃：伊東駅発（帰路）

観光を詰め込みすぎず、移動も最小限に抑えた無理のない行程です。温泉文化や文学に触れながら、穏やかな時間を過ごしたい方にぴったりです。

まとめ

伊東温泉は、都心からのアクセスも良く、日帰りでもしっかりと癒される温泉地です。特に「源泉掛け流し」の温泉が豊富で、自然そのままの効能をじっくり味わえる施設が多いのが特徴です。

本記事では、厳選された源泉掛け流し温泉5選を中心に、温泉と一緒に楽しみたい自然景観、地元の味が堪能できるグルメスポット、歴史や文化に触れる体験型施設、さらには目的に応じた5つのモデルコースをご紹介しました。

車がなくても楽しめるアクセスの良さ、観光と温泉のバランスが取れた街並み、リーズナブルながら高品質な温泉体験──伊東温泉は、まさに“日帰り湯巡り旅”にうってつけの温泉地です。

このガイドが、皆さまの伊東温泉旅の参考になれば幸いです。