「伊豆に行きたいけど車は疲れるし渋滞も心配…」そんな人におすすめなのが、電車で行く伊豆観光です。
海沿いの絶景を眺めながら、温泉やグルメ、観光スポットを快適に巡れるのが魅力。
この記事では、電車でアクセスできる伊豆のおすすめエリアとスポット、さらにお得な切符やモデルコースまで徹底紹介します。
伊豆観光を電車で楽しむメリットと基本情報
伊豆観光は電車旅が断然おすすめな理由
伊豆観光はマイカーで行く人も多いですが、実は電車旅にも大きな魅力があります。
まず、渋滞のストレスがないこと。特に週末や連休は東名高速や国道135号線が混雑しがちですが、電車なら時刻通りに快適に移動できます。また、伊豆は海沿いや山間部を走る絶景ルートが多く、車窓から眺める風景は旅情たっぷり。
例えば、伊東線の海沿いや伊豆急行線の片瀬白田〜伊豆稲取間などは、海と空が一面に広がるパノラマビューが魅力です。さらに、車を運転しない分、途中で地酒やワインを楽しめるのも電車旅ならではの特権。
温泉街で昼間からビールや地酒を味わい、そのまま電車で移動できる安心感があります。環境にも優しく、ゆったりとした移動時間を楽しめる電車旅は、観光と移動そのものを一体化させた贅沢な旅の形なのです。
伊豆までのアクセスルートと主要駅
伊豆へ電車でアクセスする場合、大きく分けて「東ルート」と「西ルート」があります。
東ルートは東京・横浜方面から東海道線で熱海まで行き、そこから伊東線・伊豆急行線に乗り換えるルート。熱海〜伊東〜下田方面へと続くこの路線は、海沿いの車窓が美しいことで有名です。
一方、西ルートは新幹線で三島まで行き、伊豆箱根鉄道駿豆線で修善寺方面に向かうパターン。こちらは中伊豆エリアへのアクセスに便利です。主要駅は熱海、伊東、下田、三島、修善寺など。それぞれの駅からバスやタクシーで周辺観光地へアクセスできます。
また、JRや伊豆急行では観光用の特別列車「リゾート21」や「踊り子号」なども運行しており、車窓の絶景や快適な座席で移動を楽しめます。
電車移動で楽しめる絶景ポイント
伊豆の電車旅は、車窓からの景色そのものが観光になります。
伊豆急行線では、海に迫る断崖や白い砂浜が見える区間が多く、特に伊豆高原駅付近は「青い海」と「緑の山」が同時に見られる絶景スポット。
東海道線で熱海に近づくときの海の輝きも、何度見ても感動します。また、西伊豆方面へ行く場合は、富士山がくっきり見える車窓も魅力です。
三島駅から修善寺駅に向かう駿豆線では、富士山と田園風景の組み合わせが楽しめます。これらの絶景ポイントを事前にチェックしておくと、移動中の写真撮影も楽しめますし、より旅の充実度が高まります。
観光に便利なフリーパス・割引切符
電車旅の魅力を最大限に引き出すには、フリーパスや割引切符を活用しましょう。
代表的なのは「伊豆満喫フリーきっぷ」や「南伊豆フリーきっぷ」。これらは東京・横浜からの往復乗車券と、伊豆急行線やバスの乗り放題がセットになっており、かなりお得です。
また、伊豆急行の「リゾート21」指定席券を組み合わせると、絶景車窓をゆったり楽しめます。
修善寺方面なら「伊豆箱根鉄道周遊券」や「三島トクだ値きっぷ」がおすすめ。
観光施設の割引が付いている場合も多いので、事前に公式サイトで確認しておくと良いでしょう。
電車旅での持ち物&快適に過ごすコツ
電車で伊豆を巡る際は、持ち物も少し工夫すると快適です。
まずはカメラやスマホの充電器。絶景が多いので写真をたくさん撮ることになります。
また、車内での軽食や飲み物も用意しておくと便利。
温泉街で買ったお土産や地元のスイーツを車内で味わうのも楽しいひとときです。さらに、混雑時期は指定席を確保しておくと安心。
踊り子号やリゾート21は窓側席を狙うと景色が存分に楽しめます。
最後に、移動中も観光気分を盛り上げるために、ガイドブックや地図アプリを手元に用意しておくと、次の目的地を想像しながらワクワク感を持続できます。
伊豆半島北部エリア(熱海〜伊東)のおすすめスポット
熱海温泉街と海辺の散策スポット
熱海は首都圏からのアクセスが抜群で、新幹線なら東京から約45分で到着する温泉地です。
駅を降りた瞬間から温泉情緒が漂い、足湯やレトロな商店街が迎えてくれます。
熱海銀座商店街や平和通り商店街には、干物や温泉まんじゅう、地元の海鮮を使ったお寿司屋さんが並び、食べ歩きも楽しいです。
海辺に出ると、熱海サンビーチが広がり、夜にはライトアップも行われるロマンチックな雰囲気に。
さらに、海沿いにはヨットハーバーや遊歩道があり、散策しながら海風を感じられます。温泉宿は高台に建つところも多く、部屋や露天風呂から相模湾の絶景を一望できます。
日帰り温泉施設も充実しており、観光と温泉を手軽にセットで楽しめるのも魅力です。
伊東の温泉と城ヶ崎海岸の絶景
伊東は熱海から伊東線でわずか20分ほどで行ける温泉地で、海と温泉が同時に楽しめます。
特に人気なのが城ヶ崎海岸。断崖絶壁が続く海岸線と、つり橋から眺める太平洋の迫力ある景色は圧巻です。
ハイキングコースも整備されており、季節ごとの花々や野鳥も観察できます。
市街地には温泉宿が多く、駅から徒歩圏内でも源泉かけ流しの湯が楽しめます。
伊東マリンタウンでは海を見ながらの足湯やお土産ショッピングができ、地元の海産物も豊富。観光とリラックスが両立できるエリアです。
来宮神社のパワースポット巡り
熱海駅から徒歩約15分の場所にある来宮神社は、樹齢2,000年以上といわれる大楠で有名なパワースポットです。
この大楠の周りを1周すると寿命が1年延びるという言い伝えがあり、多くの参拝者が訪れます。境内は静かで神秘的な雰囲気に包まれており、夜にはライトアップされ幻想的な光景が広がります。
駅から近くアクセスも良いので、熱海観光の合間に立ち寄るのに最適です。
MOA美術館と庭園の魅力
熱海の高台にあるMOA美術館は、日本美術や東洋美術の名品を収蔵しており、特に琳派や茶道具のコレクションが有名です。
館内からは相模湾と熱海市街が一望でき、展示だけでなく景観も楽しめます。広い庭園や茶室もあり、季節ごとに花が咲き誇ります。アートと自然、両方を楽しみたい人には外せないスポットです。
ご当地グルメ・干物と海鮮丼
北伊豆エリアの名物といえば干物と新鮮な海鮮丼。熱海や伊東の商店街では、サバやアジの干物を炭火で焼いた香ばしい匂いが漂います。
駅近くの食堂や市場では、朝獲れの魚を使った海鮮丼が手軽に味わえます。漁港直送のため、マグロや金目鯛、地アジなど旬の魚介を堪能できます。
お土産として干物を買って帰れば、家でも伊豆の味を再現できます。
伊豆半島中部エリア(修善寺・中伊豆)のおすすめスポット
修善寺温泉街と竹林の小径
修善寺は中伊豆を代表する温泉地で、情緒ある街並みと自然の美しさが魅力です。
中心部には「竹林の小径」という風情ある遊歩道があり、竹に囲まれた小道を歩くと心が落ち着きます。春には桜、秋には紅葉が美しく、四季折々の景色が楽しめます。
温泉街には足湯や手湯スポットが点在し、気軽に温泉気分を味わえるのも嬉しいポイント。伊豆箱根鉄道駿豆線の終点・修善寺駅からはバスで10分ほどとアクセスも良く、日帰りでも十分楽しめます。
虹の郷の花と四季の景色
修善寺虹の郷は四季の花々と西洋風・和風の庭園が広がるテーマパークです。
春のチューリップや秋の紅葉など、訪れる季節ごとに違う景色が楽しめます。園内には英国村やカナダ村といったエリアがあり、異国情緒あふれる建物や蒸気機関車型のバスも運行。
家族連れやカップルにも人気で、ゆったりと自然と文化を満喫できます。
狩野川沿いサイクリング
中伊豆を流れる狩野川沿いは、サイクリングやウォーキングにぴったりのコースです。
特に修善寺から大仁方面にかけては川沿いの道が整備され、富士山が望めるスポットもあります。レンタサイクルも駅周辺で利用でき、のんびりと自然を感じながら移動できます。
温泉付き足湯スポット
中伊豆には日帰り温泉施設や足湯スポットが多くあります。
特に修善寺温泉街の「独鈷の湯公園」は有名で、川のほとりで足湯を楽しめます。旅の合間に立ち寄れば、疲れも癒やされます。
中伊豆ワイナリーの試飲体験
中伊豆はワインの産地としても知られています。「中伊豆ワイナリーヒルズ」では広大なぶどう畑と富士山の景色を楽しみながら、地元産ワインの試飲が可能。
ワイナリーツアーやレストランも併設されており、大人の観光にぴったりです。
伊豆半島南部エリア(下田・南伊豆)のおすすめスポット
下田のペリーロードと開国の歴史
下田は幕末に開港された歴史的な港町です。ペリーロードには石畳と古い洋館が並び、カフェや雑貨店が点在。開国の歴史を感じられる「下田開国博物館」も見どころです。
白浜大浜海水浴場の透明度抜群の海
伊豆でも屈指の美しさを誇る白浜大浜海水浴場は、遠浅で透明度が高く、夏は多くの海水浴客で賑わいます。オフシーズンでも散歩や写真撮影に最適なスポットです。
伊豆クルーズで巡る絶景の海岸線
下田港から出発する遊覧船は、海から見上げる断崖や洞窟が迫力満点。特に「龍宮窟」周辺の景色は圧巻で、地上から見るのとはまた違う感動があります。
下田ロープウェイからの絶景
下田ロープウェイで寝姿山山頂に登ると、下田市街と太平洋を一望できます。山頂には縁結びの神社や展望台もあり、観光と絶景を同時に楽しめます。
南伊豆の菜の花と温泉
南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」は春の名物イベント。川沿いに咲く河津桜と菜の花が一面に広がる景色は絶景です。周辺には日帰り温泉もあり、花見と温泉を一緒に楽しめます。
電車+バスで広がる伊豆観光の楽しみ方
バスでしか行けない秘境スポット
電車では行けない西伊豆の堂ヶ島や松崎町などは、バスを使うことでアクセス可能。特に堂ヶ島の青の洞窟とも呼ばれる「天窓洞」は遊覧船でしか見られない絶景です。
電車+バスの効率的なモデルコース
例えば、熱海から伊東線で伊東へ行き、そこからバスで大室山、シャボテン公園へ。その後、伊豆高原駅に戻るコースは一日で自然と動物、グルメを満喫できます。
駅周辺のレンタサイクル活用法
伊東、下田、修善寺などの駅周辺ではレンタサイクルが充実。駅を拠点に海沿いや川沿いをサイクリングすれば、自由度の高い観光が可能です。
地元ならではの市場・直売所めぐり
熱海の「仲見世通り」や下田の「魚市場」など、地元ならではのグルメが味わえる市場巡りはおすすめ。新鮮な魚や野菜をその場で食べられる場所もあります。
伊豆で泊まりたい絶景宿
相模湾や富士山を一望できる宿は伊豆各地にあります。特に露天風呂付き客室や高台のホテルは人気が高く、早めの予約が必要です。
まとめ
伊豆は電車旅で訪れることで、渋滞のストレスなく絶景やグルメを満喫できます。
北部の熱海・伊東は温泉と海、中部の修善寺は自然と歴史、南部の下田・南伊豆は開国の歴史と絶景の海と、エリアごとに個性豊か。さらにバスやレンタサイクルを組み合わせれば行動範囲が広がり、旅の楽しみも倍増します。
季節ごとに異なる魅力があるため、何度訪れても新しい発見が待っています。