「どこを回ればいいかわからない」「効率よく修善寺を楽しみたい」とお悩みのあなたへ。
この記事では、修善寺温泉街に現存する観光スポットだけを厳選し、カテゴリ別にわかりやすくまとめました。自然・歴史・温泉・街歩き・モデルルートの5つの視点から、マップを見ながら実際に歩けるリアルな旅をご提案します。
これから修善寺を訪れる人が、「ここに行きたい!」と思えるような、信頼できる内容だけを丁寧にご紹介しています。
一度訪れたことがある方も、初めての方も、この記事で“修善寺の本当の魅力”を見つけてみてください。
自然・風景スポット
修善寺梅林
修善寺梅林は、修善寺温泉の中心地から少し坂を登った場所にある、自然に囲まれた静かな梅の名所です。およそ3ヘクタールの敷地に約20種類・1,000本の梅の木が植えられており、2月から3月にかけて美しい花が咲きます。
梅の香りがふんわりと漂い、花の色は白や淡いピンク、赤といったさまざまな色合いが楽しめます。園内には遊歩道が整備されており、坂道や階段を歩きながら、まるで自然の美術館を巡っているような気分になります。
梅林からは、天気が良ければ富士山を見ることもでき、展望ポイントとしても人気です。写真を撮る人や、絵を描く人も多く訪れ、地元の人たちにも親しまれています。
毎年、見頃の時期には「修善寺梅まつり」も開かれ、地元グルメの屋台やお土産販売も行われることがあります。専用駐車場もあるので、車でも安心してアクセスできます。
自然の中で季節を感じたい人にぴったりのスポットです。
もみじ林(修善寺自然公園)
もみじ林は、修善寺自然公園の一角にある紅葉の名所です。園内には1,000本以上のモミジが植えられており、11月中旬から下旬にかけて、赤や黄色に色づいた木々が辺り一面を彩ります。
地形に高低差があるため、散策しながらさまざまな角度から紅葉を楽しむことができます。木のトンネルを歩く道や、小さな橋を渡る道などがあり、歩いているだけでわくわくするような気持ちになります。
ベンチや東屋もあるので、ゆっくり座って景色を眺めながら休憩することもできます。早朝や夕方は人が少なく、紅葉の美しさをひとりじめできるような時間を過ごせます。
この公園は地元の人にも人気で、秋になると家族連れやカップル、写真好きな観光客が多く訪れます。車で行く場合は公園近くの駐車場を利用できますが、紅葉シーズンは混み合うため、早めの時間帯がおすすめです。
季節限定の自然美を楽しみたい人におすすめの場所です。
桂川沿いの川岸
修善寺温泉街の真ん中を流れる「桂川(かつらがわ)」は、町の風景と自然をつなぐ大切な存在です。川の両岸には遊歩道が整備されており、誰でも気軽に散策できるコースとして親しまれています。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は静寂と、四季折々の風景が楽しめるのが魅力です。川の音を聞きながら歩いていると、温泉街のにぎわいとは少し違う、心が落ち着く時間を感じることができます。
川沿いには「桂橋」や「虎渓橋」などの風情ある橋がかかっており、写真スポットとしても人気があります。特に夕方には、温泉旅館の明かりが川面に映って、とてもロマンチックな景色になります。
また、川の近くにはベンチや石段が設置されている場所もあり、ゆっくり座って自然を眺めることができます。季節や時間帯によって表情が変わるため、朝と夕方の両方に訪れてみるのもおすすめです。
のんびりと歩きながら、自然と町の風景を楽しみたい方にぴったりの場所です。
竹林の小径
竹林の小径(ちくりんのこみち)は、修善寺温泉の観光名所として多くの人に親しまれている散歩道です。高さ10メートル以上の竹が道の両側にまっすぐ伸びており、その中を石畳の道がまっすぐに続いています。
歩くとサラサラと竹の葉が風にそよぐ音が聞こえ、自然の音に包まれた静かな時間が流れます。竹林の途中には丸いベンチが置かれており、360度竹に囲まれた空間でひと休みすることができます。
昼間は日差しが竹の間から差し込み、幻想的な光景が広がります。夜にはライトアップが行われることもあり、和傘をモチーフにした照明が足元を照らし、よりいっそう幻想的な雰囲気になります。
この小径は、修禅寺や独鈷の湯からも近く、観光ルートの中に組み込みやすいのが特長です。観光パンフレットにも必ず掲載されているほどの有名スポットで、訪れるたびに違った表情を見せてくれます。
自然と静けさに包まれた癒しの道を歩いてみたい人におすすめです。
赤蛙公園
赤蛙(あかがえる)公園は、修善寺温泉街の中心部から少し北へ歩いた場所にある、小さくて静かな公園です。名前の由来になっている「赤いカエルの像」が入り口にあり、ちょっとユニークでかわいらしい印象を与えてくれます。
この公園は、春には桜、秋には紅葉と、季節によって違う表情を見せてくれます。木々に囲まれた園内には、ベンチや東屋が整備されていて、散策の途中で休憩するのにぴったりな場所です。
また、初夏の時期にはホタルを見ることができるスポットとしても知られています。夜に川のほうへ足を運ぶと、ホタルの淡い光が幻想的に舞い、まるで物語の中に入り込んだような気分になります。
観光客が多い温泉街から少し外れた場所にあるため、混雑することが少なく、ゆったりと過ごせます。地元の人たちの散歩コースとしても使われており、観光と日常が交わる心あたたまる空間です。
にぎやかな観光地のすぐ近くで、静かに自然を感じたい人にぴったりの場所です。
歴史・寺社・文化遺産
修禅寺
修禅寺(しゅぜんじ)は、修善寺温泉の名前の由来となった由緒あるお寺です。創建は平安時代の807年といわれており、弘法大師・空海(こうぼうだいし・くうかい)によって開かれたと伝えられています。長い歴史を持ち、地元では「伊豆最古の禅寺」として知られています。
お寺の境内は静かで落ち着いた雰囲気があり、大きな本堂や立派な山門が訪れる人を迎えてくれます。木々に囲まれた中にあるため、四季折々の自然の美しさも楽しむことができます。特に秋には紅葉が美しく、写真を撮る人にも人気です。
また、修禅寺は鎌倉幕府の二代将軍・源頼家(みなもとのよりいえ)ゆかりの地としても知られています。頼家はこの地で幽閉され、のちに命を落としたと伝えられており、修善寺全体が歴史の舞台となっています。
本堂の中には仏像や掛け軸などの文化財もあり、仏教の歴史に興味がある人にとってはとても学びが多い場所です。修善寺の中心地にあるためアクセスもよく、温泉街の散策ルートとしても定番のスポットです。
歴史と自然、そして静けさが調和した、修善寺観光の中でも特におすすめのお寺です。
指月殿
指月殿(しげつでん)は、修禅寺のすぐ近くにある小さな建物で、鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝(みなもとのよりとも)の妻である北条政子(ほうじょうまさこ)が建立したものです。二代将軍・源頼家の冥福を祈るために建てられたと言われており、歴史的にとても貴重な建造物です。
建てられたのは鎌倉時代の1200年代とされており、現存する建物は室町時代に再建されたものですが、それでも長い年月を経て今日まで残っていることに驚かされます。建物自体はこぢんまりとしていますが、静かな森に囲まれ、厳かな雰囲気があります。
建物の中には木造の釈迦如来像が安置されており、訪れる人々は静かに手を合わせてお参りしています。まわりには説明板も設置されているので、歴史に詳しくない人でも理解しやすくなっています。
観光地として派手な演出はありませんが、その分、落ち着いた時間を過ごすことができる場所です。歴史を感じながら、心を静めたいという方にぴったりのスポットです。
修善寺温泉の中でも特に歴史の深さを感じられる場所のひとつです。
源頼家の墓・十三士の墓
修善寺には、鎌倉幕府の第二代将軍・源頼家の墓が残されています。源頼家は若くして将軍になりましたが、政治的な争いに巻き込まれてこの地に幽閉され、最終的には暗殺されてしまいました。その哀しい歴史を伝える場所が、修善寺の山あいにひっそりとあります。
源頼家の墓は、指月殿の裏手の山道を少し登ったところにあり、自然に囲まれた静かな空間です。石碑が立っており、説明板も設置されているため、歴史背景を学びながらお参りすることができます。
また、その近くには「十三士の墓」という一群の墓もあります。これは、頼家の死に関わった家臣たち13人が、のちにこの地で処刑されたことを伝える史跡であり、戦いの影にある人々の物語を知ることができます。
歴史に興味がある人にとっては、こうした実際の史跡に触れることができるのはとても貴重な体験です。修善寺の自然の中で、過去の出来事に思いをはせる時間を持ってみてはいかがでしょうか。
人のにぎわいから少し離れた場所にある、静かで重みのある観光スポットです。
日枝神社
日枝神社(ひえじんじゃ)は、修禅寺のすぐ東側にある小さな神社で、地元の人たちに親しまれている歴史ある場所です。この神社は、古くから修善寺温泉街の守り神としてまつられており、旅の安全や商売繁盛など、さまざまな願いを込めて参拝されてきました。
鳥居をくぐると、石段を少し登った先に拝殿があり、落ち着いた雰囲気の境内が広がっています。木々に囲まれていて、夏は涼しく、秋には美しい紅葉が見られます。
神社の本殿はこぢんまりとしていますが、きれいに手入れされており、地元の人たちが大切にしていることが感じられます。観光客にとっては派手さはないものの、地域の文化や暮らしを感じられる温かみのある場所です。
旅の途中にちょっと立ち寄って、お参りしてみるのにちょうどいいスポットです。周辺の観光地からも近いので、気軽に訪れることができます。
静かな時間を過ごしたい人におすすめの、穴場的な神社です。
恋の橋めぐり(桂橋・楓橋など)
修善寺温泉街の中を流れる桂川には、いくつかの小さな橋がかかっており、それぞれに恋愛運や願い事にまつわる言い伝えがあります。この橋を順番にめぐることを「恋の橋めぐり」と呼び、カップルや観光客に人気のあるちょっとロマンチックな体験です。
代表的な橋には「桂橋(かつらばし)」「楓橋(かえでばし)」「虎渓橋(こけいばし)」などがあります。それぞれの橋には、「出会い」「良縁」「結婚」などの願いが込められており、橋を渡ると恋が叶うといわれています。
橋の近くには説明看板も設置されており、どの橋がどんなご利益を持っているのかがすぐにわかるようになっています。散歩しながら橋をめぐるだけでも楽しいですし、記念写真を撮る人も多く見かけます。
歩いて回れる距離にすべての橋があるため、修善寺の散策ルートとしてもおすすめです。特に夕暮れ時や夜に訪れると、旅館の灯りや川のせせらぎが幻想的な雰囲気を演出してくれます。
観光と一緒に、ちょっとした願いごとや楽しみをプラスしたい人にぴったりのスポットです。
温泉・湯処
修善寺温泉街
修善寺温泉(しゅぜんじおんせん)は、静岡県伊豆市にある古くからの温泉地で、伊豆半島の中でも特に歴史のある場所として知られています。約1,200年の歴史があり、弘法大師・空海によって発見されたという伝説も残っています。
温泉街は、桂川沿いに広がっており、昔ながらの旅館や土産物店、食事処が立ち並ぶ情緒あふれる町並みが魅力です。石畳の道を歩いていると、まるで昔の日本にタイムスリップしたような気分になります。
温泉旅館は高級宿から気軽に泊まれる宿までさまざまあり、どの宿も天然温泉を引いています。泉質は弱アルカリ性の単純温泉で、お肌がすべすべになる「美肌の湯」としても人気があります。日帰り入浴を受け入れている施設もあるので、宿泊しなくても気軽に温泉を楽しむことができます。
また、温泉街を散策していると、足湯や小さなお寺、ギャラリーなどが点在していて、歩くだけでも楽しいエリアです。観光と温泉の両方を楽しめる、まさに修善寺の中心的なスポットです。
歴史ある温泉でゆったりとくつろぎたい方にぴったりの場所です。
独鈷の湯
独鈷の湯(とっこのゆ)は、修善寺温泉のはじまりといわれる歴史ある温泉です。807年、弘法大師・空海が川の岩を独鈷(とっこ)という仏具で打ちつけて湧き出させたという伝説があり、修善寺温泉の発祥の地として大切にされています。
現在の独鈷の湯は、桂川の川辺にある石づくりの湯船として保存されており、実際に入浴することはできませんが、見学は自由にできます。川の流れの中にひっそりとたたずむその姿は、訪れる人に静けさと神秘的な雰囲気を感じさせてくれます。
温泉街を散策する途中に立ち寄るのにちょうど良い場所で、橋の上や川沿いのベンチからゆっくり眺める人も多く見られます。川のせせらぎを聞きながら、温泉のはじまりに思いをはせる時間は、とても心が落ち着くひとときです。
独鈷の湯のまわりには、竹林の小径や恋の橋など、ほかの観光スポットもたくさんあるので、散策ルートの一部として組み込むのがおすすめです。
修善寺の歴史を感じられる、静かで神聖なスポットです。
街歩き・風情スポット
湯けむり散策路
修善寺温泉街の中には、「湯けむり散策路」と呼ばれる小さな遊歩道が整備されています。川沿いや旅館の合間をぬうように通るこの道は、昔ながらの風景が今も残る、どこか懐かしい雰囲気の場所です。
道沿いには、石畳や竹垣が整えられており、歩いているだけで心が落ち着きます。季節ごとの風景が楽しめるのも魅力で、春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は温泉の湯けむりと、いつ訪れても違う風情を味わえます。
この散策路は、温泉旅館や足湯、ギャラリーなどにつながっているため、のんびり歩きながらお店をのぞいたり、写真を撮ったりといった楽しみ方ができます。途中にベンチもあるので、疲れたら一息つきながら景色を眺めるのも良いですね。
また、夕暮れ時や夜には、街灯がやわらかく道を照らし、ほんのり湯けむりが立ち上る様子はとても幻想的。昼間とはまた違った表情を見せてくれます。
観光地でありながら、観光客でごった返すということがあまりなく、ゆったりとした時間を過ごせるのがこの道の良さです。風情ある町並みをじっくり味わいたい人におすすめです。
竹林の小径
竹林の小径(ちくりんのこみち)は、「自然・風景スポット」でも紹介しましたが、街歩きの観点から見ても大変魅力的な場所です。高さ10メートル以上の竹が両側に立ち並ぶ道は、修善寺温泉の中でも特にフォトジェニックなエリアとして知られています。
道は石畳で舗装されており、歩きやすく、足元にやさしい作りになっています。途中にある丸い木製のベンチに座って、竹に囲まれながら休憩する時間は、街の中にいながら自然と一体になれるような気持ちになります。
また、朝の静かな時間帯に訪れると、人も少なく、鳥のさえずりや竹の葉が揺れる音が心にしみわたります。一方で、夜のライトアップ時にはまったく違う表情を見せてくれます。和の灯りが道をほのかに照らし、幻想的な空間が広がります。
竹林の小径のすぐ近くには修禅寺や独鈷の湯もあるので、街歩きの中で無理なく立ち寄れるスポットです。観光パンフレットやSNSでもよく取り上げられており、修善寺を代表する風景のひとつとして外せません。
心落ち着く街歩きの中に、非日常を感じられる贅沢な場所です。
恋の橋めぐり
桂川にかかる小さな橋を歩いて回る「恋の橋めぐり」は、修善寺温泉街ならではのユニークな楽しみ方です。このエリアには、「桂橋」「楓橋」「虎渓橋」「渡月橋」など複数の橋があり、それぞれに「恋愛成就」や「縁結び」などのご利益があるとされています。
橋にはそれぞれの願いが書かれたプレートがあり、橋の上でお願いごとをしながら渡ると、その願いが叶うと伝えられています。カップルや夫婦はもちろん、友達同士やひとり旅の方にも人気のルートです。
橋と橋の距離は近く、のんびり歩いても30分ほどで一周できます。道沿いには川のせせらぎが響き、周囲の木々や旅館の景色とあいまって、とても穏やかな雰囲気が広がります。
また、橋をめぐる過程で修善寺の主要スポットを自然に回ることができるのも魅力です。たとえば、竹林の小径や修禅寺、独鈷の湯などもこのルートに含まれています。
街歩きに「ちょっとしたテーマ」を加えたい人にぴったりの散策コースです。
しゅぜんじ回廊
しゅぜんじ回廊は、修善寺温泉街の中にあるちいさなギャラリースペースです。通路のような長細いスペースに、地元の写真家やアーティストによる作品が展示されており、観光の合間にちょっとしたアートに触れられる場所として人気があります。
入場は無料で、誰でも自由に見学することができます。展示内容は時期によって変わり、四季の風景写真や、修善寺の歴史に関する展示、または地域の子どもたちの作品などが紹介されることもあります。
場所は竹林の小径の近くにあり、街歩きの途中に気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイントです。室内なので、雨の日や暑い日、寒い日でも安心して過ごすことができます。
展示の内容にあわせて、パンフレットや案内文も用意されているため、地域の文化に興味がある人や、観光以上の「体験」を求めている人にぴったりのスポットです。
派手ではありませんが、修善寺の奥深さを感じられる、静かであたたかい場所です。
赤蛙公園
赤蛙公園(あかがえるこうえん)は、「自然・風景スポット」としても紹介しましたが、街歩きで立ち寄るにも最適な公園です。竹林の小径から徒歩5分ほどの場所にあり、観光地の中心にありながらも静けさを保っているのが特徴です。
公園内には赤いカエルの石像があり、それが名前の由来にもなっています。小さな広場や東屋、ベンチが整備されていて、ゆっくりと休憩することができます。
春には桜、秋には紅葉、初夏にはホタルと、季節ごとに違った景色が楽しめる場所でもあります。街歩きの合間に、地元の自然を感じながらひと息つける、そんな優しい雰囲気が漂っています。
にぎやかな温泉街を歩いたあとに、少しだけ静かな時間を過ごしたい方におすすめのスポットです。
モデルルート/徒歩散策案内
修禅寺 → 独鈷の湯 → 竹林の小径 → 恋の橋 → 指月殿ルート
修善寺温泉の観光をはじめて体験する方にぴったりなのが、この基本の「修善寺満喫ルート」です。約1時間半〜2時間で歩ける距離の中に、修善寺を代表する歴史・自然・風景のスポットがぎゅっと詰まっています。
まずは、伊豆最古の禅寺といわれる「修禅寺」からスタート。お寺の歴史に触れたあとは、そのすぐ近くにある「独鈷の湯」へ。ここは、温泉の発祥地として有名で、見学スポットとして立ち寄るのにちょうど良い場所です。
その後は、「竹林の小径」へ進みます。高さ10メートル以上の竹に囲まれた小道を歩くと、自然の音に包まれて心が癒されます。途中の丸いベンチでひと休みするのもおすすめです。
竹林を抜けた先には、「桂橋」「虎渓橋」「楓橋」など、恋のご利益があるとされる橋が点在しており、「恋の橋めぐり」を楽しめます。橋の上から見える桂川の風景もまた見どころです。
最後に「指月殿」へ。ここは源頼家の冥福を祈って北条政子が建立した建物で、鎌倉時代の歴史を今に伝える貴重なスポットです。
修善寺の名所をコンパクトに楽しみたい人にぴったりのルートです。
修禅寺起点の紅葉散策ルート(秋限定)
秋に修善寺を訪れるなら、紅葉を満喫できるこのルートがおすすめです。スタート地点は「修禅寺」。静かな境内と紅葉のコントラストがとても美しく、写真スポットとしても人気です。
そこから「竹林の小径」へ向かい、紅葉に囲まれた石畳の道を歩きます。秋の陽ざしが竹の隙間から差し込み、地面に色とりどりの影を落とします。
次に向かうのは「桂川沿いの遊歩道」。川辺に広がるもみじやイチョウの葉が水面に映り、風景が絵のように美しくなります。カメラを持って歩く人も多く、紅葉シーズンの人気散策コースです。
そして、少し坂を登って「修善寺自然公園 もみじ林」へ。ここには約1,000本のモミジが植えられており、赤や黄色に染まった木々が山全体を包みます。見頃は11月中旬〜下旬で、紅葉のトンネルを歩くような体験ができます。
最後は「赤蛙公園」でひと休み。公園内のベンチに座って、紅葉に囲まれながら静かな時間を過ごせます。
紅葉の時期にしか味わえない、自然と歴史の両方を楽しめるルートです。
湯けむり散策+橋めぐりルート
修善寺の風情をゆったり味わいたい方には、「湯けむり散策路」と「恋の橋めぐり」を中心としたコースがおすすめです。歩く時間は約1時間ほどで、温泉街の雰囲気をしっかり体感できます。
まずは「桂川沿いの湯けむり散策路」を歩きながら、歴史ある旅館や川沿いの風景を楽しみます。道沿いには足湯やギャラリー、しゅぜんじ回廊などの小さな見どころも点在しています。
途中、「桂橋」「楓橋」「虎渓橋」などの小さな橋を渡りながら、「恋の橋めぐり」を楽しむこともできます。それぞれの橋にまつわる願いごとに思いを込めながら歩くと、旅がより印象深いものになります。
竹林の小径や独鈷の湯にも無理なく立ち寄れるルートなので、途中で足を止めて写真を撮ったり、お土産屋さんをのぞいたりと自由に楽しむことができます。
歩く距離もそこまで長くないため、時間がないときや、のんびりしたい日にも最適なコースです。
街の情緒や空気感をゆっくり味わいたい人にぴったりの散策ルートです。
朝〜昼コース・夜ライトアップコース
修善寺温泉は、時間帯によってまったく違う顔を見せてくれる場所です。そんな特徴を活かした「時間別の楽しみ方」も魅力のひとつです。
【朝〜昼のコース】
朝は人が少なく、街が静まりかえっている時間。まずは桂川沿いの遊歩道をのんびり散歩しながら、竹林の小径へ向かいます。朝の光が竹の間から差し込む風景は、昼とはまた違った清々しさがあります。その後、修禅寺を訪れて、静かな境内で心を整えるのもおすすめです。
【夜のライトアップコース】
日が沈んだあとは、街に明かりが灯り、幻想的な雰囲気に包まれます。竹林の小径では、期間限定でライトアップが行われることがあり、和傘や行灯(あんどん)を使った演出がとても美しいです。川辺や橋のあたりもライトで照らされ、昼間とはまったく違う修善寺の姿を楽しめます。
昼と夜、どちらも歩く価値がある街だからこそ、時間に合わせた散策を楽しんでみてください。
一日で2つの修善寺を体験できる、贅沢なプランです。
半日/1日ルートプラン
旅行の時間に合わせて、無理のないスケジュールで回れるルートを組みたい方には、「半日コース」「1日コース」がおすすめです。
【半日コース(約2時間〜3時間)】
修禅寺 → 独鈷の湯 → 竹林の小径 → 恋の橋めぐり → 赤蛙公園
このルートは徒歩圏内にまとまっており、移動の手間が少なく、初めての修善寺観光にぴったりです。
【1日コース(約5時間〜6時間)】
午前:修禅寺 → 独鈷の湯 → 竹林の小径 → 恋の橋めぐり
昼食:温泉街の食事処で地元グルメを堪能
午後:修善寺自然公園 もみじ林 → 指月殿 → しゅぜんじ回廊 → 赤蛙公園
休憩をはさみながら、ゆったりと回るスケジュールです。写真を撮ったり、カフェに立ち寄ったり、自由に楽しめるのが魅力です。
自分の旅のスタイルにあわせて選べるのも、修善寺ならではの楽しみ方です。
まとめ
修善寺は、歴史ある温泉地として知られるだけでなく、豊かな自然、美しい街並み、深い文化といった多くの魅力をひとつのエリアにぎゅっと詰め込んだ、静岡県伊豆市の宝のような場所です。
今回ご紹介したスポットは、すべて修善寺温泉街の徒歩圏内にあり、初めて訪れる方でも迷わず楽しめるルートばかりです。竹林の小径で深呼吸をしたり、修禅寺で静かな時間を過ごしたり、桂川沿いをのんびり歩いたりと、自分のペースで旅を楽しめるのが修善寺の一番の魅力です。
また、紅葉や梅、ホタルといった季節ごとの風景も豊かで、訪れる時期によって違った表情を見せてくれます。恋の橋めぐりやしゅぜんじ回廊など、ちょっとしたテーマを加えた観光もできるため、何度でも訪れたくなる魅力があります。
静かに癒されたい方、歴史や文化に触れたい方、街歩きが好きな方——どんな旅スタイルの人にも、修善寺はやさしく応えてくれます。
次の旅先に、ぜひ「修善寺 観光 マップで巡る旅」を選んでみてください。