伊豆半島の西側、駿河湾を望む「土肥温泉(といおんせん)」は、静かな自然に包まれたレトロな温泉街です。宿泊だけでなく日帰り観光も楽しめるこのエリアでは、今、グルメな旅のスタイルとして注目されているのが「食べ歩き」。地元の食材を使った干物や寿司、スイーツなど、気軽に楽しめるグルメスポットが点在しています。
さらに、食べ歩きの途中には、歴史ある町並みや港の風景、展望風呂や足湯といった癒しのスポットもあり、ただ「食べる」だけではない五感で楽しむ旅が実現します。
この記事では、2025年現在も営業している実在のスポットに限定し、食べ歩きグルメから町歩き、温泉まで、初心者でも楽しめるモデルコースのようにご紹介します。短時間でも充実した時間を過ごせる土肥温泉。食べ歩きの合間に散策や温泉も組み合わせて、あなただけの癒し旅を見つけてみてください。
地元で愛される土肥温泉の食べ歩きグルメ
金箔ソフトが人気!土肥金山「金の砂」喫茶
土肥温泉の象徴とも言える観光施設「土肥金山」。ここでまず立ち寄りたいのが、併設された喫茶店「金の砂」です。ここの看板メニューは、なんと本物の金箔が贅沢にあしらわれた「純金ソフトクリーム」。バニラの濃厚な甘さと、金箔の豪華な見た目が相まって、SNS映え間違いなしの一品です。
金箔ソフトは、目で見て楽しく、食べても上品な甘さが広がるスイーツ。しかも金山の歴史やテーマにぴったり合った演出で、観光地のシンボルとしても人気です。暑い時期には特に多くの観光客が列を作り、フォトジェニックなソフトクリームを片手に記念写真を撮る姿が目立ちます。
「金の砂」では、ソフトだけでなく金箔入りのコーヒーや金粉抹茶など、ちょっと変わったメニューも豊富。イートインスペースもあるため、観光の合間に冷房の効いた店内でゆっくり一休みするのにも最適です。土肥金山の見学後にそのまま立ち寄れるアクセスの良さも魅力。
金箔ソフトを手に、ゆったりと歩きながら土肥の街を巡る旅のスタートにぴったりの一品です。
ジェラートとパンが絶品!GELATO&BAKE SANTi
LOQUAT西伊豆の敷地内にある「GELATO&BAKE SANTi」は、土肥温泉に来たら絶対に立ち寄りたいスイーツスポット。ここでは、地元の素材をふんだんに使用した手作りジェラートと、焼きたてパンが楽しめます。おしゃれな外観と開放的なテラス席も魅力的で、食べ歩きというよりも“贅沢なカフェタイム”に近いひとときが味わえます。
ジェラートは、季節のフルーツを使ったフレーバーが特に人気。夏は柑橘系やブルーベリー、秋はさつまいもや栗など、素材の持つ自然な甘さが楽しめます。テイクアウト用のカップやコーンも選べるので、街を歩きながら味わうのにぴったり。ジェラートはしっかりと冷たく、溶けにくいので夏場でも安心です。
パンは小ぶりで食べやすく、カレーパンや塩パン、スコーンなど軽食にもスイーツにもなるラインナップが揃っています。どれも素材にこだわり、店内で丁寧に焼き上げているのが特徴。イートインだけでなく、持ち帰って海辺で味わうのもおすすめです。
「食べ歩き+癒し+映え」がすべて揃うSANTiは、若い女性やカップルだけでなく、家族連れにも大人気の新定番スポットです。
干物の試食も!土肥漁協直売所
食べ歩き旅の醍醐味といえば、地元の味に出会うこと。そんな体験を提供してくれるのが、土肥港にある「土肥漁協直売所」です。ここでは、地元で水揚げされたばかりの魚を使った干物や加工品がずらりと並び、なんとその場で試食ができるのが魅力です。
特に人気なのが、焼きたてのアジやエボダイの干物。炭火でこんがりと焼かれた魚は、皮はパリパリ、中はふっくらジューシー。そのまま立ち食いで味わえるように紙皿で提供してくれるため、歩きながら気軽に楽しめます。試食とは思えない本格的な味わいに、ついお土産用にも買ってしまう人が続出です。
店内には保冷用のパックや宅配サービスも用意されており、観光客にも買いやすいよう工夫されています。さらに、漁港で水揚げされる魚の種類を写真で紹介しているパネル展示などもあり、食育的な学びの要素も感じられます。
地元の人との会話も楽しみながら、本物の味を体験できる土肥漁協直売所は、グルメ目的の旅には欠かせない立ち寄りスポットです。
ふかふか温泉まんじゅう本舗の蒸したて和菓子
温泉地に来たらやっぱり食べたいのが、ふかふかの温泉まんじゅう。土肥温泉には、昔ながらの製法で蒸したてのまんじゅうを提供してくれる「温泉まんじゅう本舗」があります。店頭の蒸し器から立ち上る湯気と香ばしい香りに誘われて、思わず足を止める人が後を絶ちません。
皮はもっちりとした食感で、ほんのり黒糖の甘み。中には滑らかなこしあんがたっぷりと詰まっていて、甘さ控えめで何個でも食べられそうな味わいです。1個から購入可能で、食べ歩きにも最適。温かいまま手に持って食べられるので、寒い季節には特におすすめです。
季節によっては桜あんや栗あんなどの限定フレーバーも登場し、リピーターにも好評。お土産用の箱詰めも用意されていますが、やはり蒸したての美味しさは格別です。近くのベンチに腰を下ろして、旅情あふれる温泉街の風景を眺めながら頬張ると、心までほっこりと温かくなるような気分になります。
土肥温泉の素朴な魅力を感じたいなら、この温泉まんじゅうは外せません。手軽で美味しく、どこか懐かしい味わいが旅の記憶に残ることでしょう。
海と歴史が感じられる土肥温泉街の散策ルート
土肥金山で歴史を感じる坑道と金の街並み
土肥温泉の名所の一つに挙げられる「土肥金山」は、江戸時代に実際に稼働していた金鉱山をテーマにした観光施設です。採掘坑道がそのまま保存されており、見学コースでは当時の作業の様子を人形や音響演出でリアルに再現しています。暗くひんやりとした坑道の中を進んでいくと、金鉱山で働いていた人々の生活が浮かび上がるようで、子どもから大人まで楽しみながら学べる施設です。
見どころの一つが、世界一の金塊とされる「250kgの巨大金塊」。なんと実際に触れることができ、写真撮影もOK。インパクト抜群で、訪れた人の多くが記念に撮影しています。
また、金山敷地内には、江戸時代風の町並みを模した「土肥金山商店街」や、お土産屋、前述の「金の砂喫茶」もあり、食べ歩きと観光が一度に楽しめるのも大きな魅力。金にちなんだグッズやスイーツが並ぶ売店では、金箔せんべいや金運グッズなどユニークな商品も豊富です。
散策をしながら、土肥の歴史に触れる時間は、単なる観光ではない“体験型の学び”を与えてくれます。グルメの合間に少しだけ立ち寄っても満足感は十分。まさに、土肥の街歩きのスタートにふさわしいスポットです。
石畳の道と和風の建物が美しい温泉通り
土肥温泉街の中心部を歩くと、ひっそりと佇む昔ながらの旅館や和風の民家が立ち並ぶ「温泉通り」にたどり着きます。このエリアは、車の通りも少なく、静かでのんびりとした雰囲気が漂う“癒しの路地”。石畳が敷かれた歩道や木造建築のたたずまいに、どこか懐かしさを感じることでしょう。
この通りには、歴史ある旅館や個人経営の商店が点在しており、現地の暮らしの匂いも感じられます。外観はレトロでも、手入れの行き届いた建物が多く、写真好きにはたまらない被写体がたくさん。紅葉や桜の季節には自然との調和も美しく、ゆったりとした時間が流れる場所です。
途中には小さな神社や足湯も点在しており、食べ歩きの途中でちょっと座って休憩するのにもぴったり。湯けむりが立ちのぼる中、和の空間を味わいながら歩くこの時間が、土肥ならではの旅の思い出になります。
観光地らしい華やかさはないかもしれませんが、それがこの温泉通りの魅力。観光客で賑わうエリアを少し離れて、静かに自分だけの旅を楽しみたい方にはぜひ歩いてほしい場所です。
港沿いに広がる静かな海の風景
土肥温泉のもう一つの魅力は、海とともにある街であるということ。土肥港周辺では、漁船が並ぶ港町の風景や、潮の香りが感じられる波止場を歩くことができます。特に朝や夕方の時間帯は、観光客も少なく静かな雰囲気に包まれ、ゆったりとした散策にぴったりの時間帯です。
この港にはベンチや小さな展望スポットがあり、地元の人がのんびりと海を眺めたり釣りを楽しんだりしている姿もよく見かけます。観光地として過度に整備されすぎていないからこそ、素朴でリアルな海辺の風景を味わえるのが魅力です。
また、運が良ければ漁船から荷揚げされる新鮮な魚を見ることもでき、土肥の食文化が海と直結していることを実感できます。こうした何気ない景色も、旅人の心を豊かにしてくれるのです。
海辺で買ったジェラートや温泉まんじゅうを食べながら潮風に当たる——そんな過ごし方もまた、土肥ならではの贅沢です。食べ歩きとともに、ぜひ「歩く楽しみ」も体験してみてください。
夕暮れ時の土肥海岸で絶景ウォーキング
土肥海岸は、土肥温泉街からすぐアクセスできる美しい砂浜の海岸で、特に夕暮れ時には絶景が広がります。西向きに開けた立地のため、駿河湾越しに沈む夕日が見えるスポットとしても知られており、地元でも「土肥の夕日は絶対に見てほしい」と言われるほどです。
夕方になると、空がオレンジや紫に染まり、海の水平線が輝き始めます。その中をのんびり歩く時間は、まさに旅のクライマックスにふさわしいひととき。日中の賑やかさとは違い、少し肌寒い風に吹かれながら海を眺めることで、心も身体もリセットされていくような感覚が味わえます。
また、浜辺には小さな灯台や東屋もあり、腰を下ろして夕景を眺めるのにも最適。誰かと並んで静かに眺めるもよし、一人でじっくりと自然を味わうもよし。日常では味わえないような、時間が止まったかのような感覚がここにはあります。
食べ歩きの終盤にこの海岸での時間を加えることで、旅の思い出がより色濃いものになること間違いなしです。
土肥の街に残る昭和レトロな空気感
土肥温泉の町を歩いていると、ふと目に入るのが、昭和の時代を思わせる古い看板や、木造の商店、ガラス戸のある旅館など。観光開発されすぎていない素朴さが逆に魅力となり、写真好きやレトロ好きにはたまらない空気感が漂います。
古い喫茶店や文具店、地元密着型の八百屋など、今では見かけなくなった風景がこの町にはしっかり残っています。しかも、どのお店も現役で営業しているのがまた嬉しいポイント。中に入ると、優しいおばあちゃんが接客してくれることもあり、懐かしさと温かさを同時に感じることができます。
路地に迷い込むように歩くのもおすすめ。意外なところに小さな祠があったり、猫がのんびり寝ていたりと、まるで昭和の映画の中に入り込んだような錯覚に陥ることさえあります。
最新の観光地では味わえない、「何もないこと」が最大の魅力になる。それが土肥の街歩きの真骨頂です。食べ歩きの合間に、ぜひレトロな町並みに目を向けてみてください。
歩き疲れたらひと休み!カフェ&癒しの立ち寄り処
café&galleryくれよんでアートとコーヒーのひととき
土肥温泉の町中にひっそりと佇む「café&galleryくれよん」は、まるで誰かの家に遊びに来たような、アットホームで落ち着いた空間が魅力のカフェ。古民家を改装した建物の中には、木の温もりあふれるインテリアとともに、地元作家の作品が並ぶギャラリースペースが併設されています。
このカフェの最大の魅力は、静かで心落ち着く空気感。観光地らしい喧騒から少し離れ、地元の人たちが普段使いしているような、ゆるやかな時間が流れています。オーダーできるドリンクは、こだわりのブレンドコーヒーやハーブティー、季節限定のスイーツなど、どれも丁寧に手作りされています。
特に人気なのは、自家製のシフォンケーキや和テイストのデザート。素材の味を活かした優しい甘さが、歩き疲れた体と心を癒してくれる存在です。窓から見える庭の風景や、展示されている手作り作品を眺めながら過ごす時間は、まさに「旅の一休み」にぴったり。
一人でも入りやすく、カップルや家族連れでも落ち着いて過ごせるこのカフェは、土肥の中でも“隠れ家的存在”。歩きながらの観光に少し疲れたら、ぜひこの場所で静かな時間を味わってみてください。
グリーンヒル土肥のソフト&手作りパン
「グリーンヒル土肥」は、土肥温泉の小高い丘にある休憩施設で、展望スポットとしても人気のある場所です。ここで楽しめるのが、地元食材を使ったソフトクリームや手作りパン。食べ歩きスタイルでも楽しめるメニューがそろっており、軽いランチやおやつに最適です。
特におすすめなのが、「わさびソフトクリーム」。一見変わり種のように感じますが、実際に食べてみると、わさびの爽やかな香りとミルクの甘さが絶妙にマッチし、不思議とクセになる味わい。ソフトクリームの中でも印象に残る逸品です。
手作りパンも豊富で、地元で採れた野菜やチーズを使った惣菜パン、季節の果物を練り込んだスイーツ系パンなど、バラエティ豊か。すべて店内で焼き上げられており、香ばしい匂いが食欲をそそります。
さらに、施設の裏手には駿河湾を一望できるテラスがあり、晴れた日には富士山を望むことも。美味しいスイーツやパンを片手に、海と山の絶景を眺めながらゆっくりと過ごす時間は、まさに非日常の癒し体験です。
みなとやのご当地限定ソフトクリーム
「みなとや」は、土肥港の近くにある小さな売店風のスポットですが、ここで楽しめるのが「ところてんソフト」や「塩キャラメルソフト」といった、ご当地ならではの個性的なソフトクリーム。暑い季節にぴったりの冷たいスイーツは、食べ歩きの途中でちょっと立ち寄るのに最適です。
「ところてんソフト」は、ところてんのつるんとした食感を活かした特製ソフトで、ほんのりとした酸味が特徴。一般的な甘いソフトとは一線を画す、さっぱり系の味わいが好評です。食後の口直しや、少し疲れたときのリフレッシュにもぴったり。
また、「塩キャラメルソフト」もリピーターが多く、ほどよい甘さと塩気のバランスが絶妙。観光客だけでなく、地元の学生や家族連れも気軽に立ち寄るお店として愛されています。
カウンターで注文して、そのまま港沿いを歩きながら食べるのもよし。ベンチで海を見ながらのんびり味わうもよし。素朴で飾らない、でもここでしか食べられない味が、「みなとや」の魅力です。
土肥特産市“ありがとう”でところてん&おやつ探し
「土肥特産市“ありがとう”」は、地元の農産物や特産品、手作りのお惣菜が並ぶ、まるで道の駅のような直売所。ここで食べ歩きグルメとして楽しめるのが、伊豆名物でもある「ところてん」や「干し芋」、おばあちゃんの味を思わせる手作りのお菓子などです。
中でも、注文後に突きたてが提供される「ところてん」は人気商品。酸味のきいた黒酢だれと、さっぱりしたところてんの組み合わせは、歩き疲れた体に嬉しい爽快感を与えてくれます。テイクアウトカップに入れてもらえば、そのまま食べ歩きスタイルで楽しむことが可能です。
ほかにも、干し柿や金山芋を使ったスイーツ、家庭の味そのままのお惣菜など、見ているだけでも楽しい商品がたくさん。地元のお母さんたちが店番をしており、商品の説明や調理法なども気さくに教えてくれます。
その土地の暮らしが感じられるローカルな空気感も魅力のひとつ。単なる観光ではなく、“土肥での暮らしを少しだけ味わう”という気分になれる、温もりあふれるスポットです。
足湯カフェ「湯の和」で体も心もほっこり
食べ歩きや街歩きを楽しんでいると、足が疲れてきたり、少し座って休憩したくなるもの。そんなときにぴったりなのが「足湯カフェ 湯の和(ゆのわ)」です。ここは、その名の通り、足湯とカフェが融合したユニークな癒しスポット。靴を脱いで天然温泉の足湯に浸かりながら、コーヒーやスイーツが楽しめるという贅沢な空間です。
足湯は源泉かけ流しで、適度な温度の湯に浸かることで足の疲れがスッと軽くなるのを実感できます。特に歩き回った後には効果てきめんで、足だけとは思えないほどのリフレッシュ感が得られるでしょう。
カフェメニューには、ハンドドリップコーヒーや和風パフェ、季節のスイーツなどが並び、どれも本格的な味わい。足湯と甘いものという組み合わせは、女性だけでなく男性にも好評です。
店内の雰囲気はとても落ち着いており、少人数で静かに過ごすのに最適。観光の合間に立ち寄るもよし、旅の終わりにゆっくりと余韻に浸るもよし。土肥温泉で「癒し」を感じたいなら、ここは外せない名所です。
気軽に楽しめる日帰り温泉&足湯スポット
展望風呂が人気の弥次喜多の湯
土肥温泉を代表する日帰り温泉施設「弥次喜多の湯」は、展望風呂からの眺めが抜群の癒しスポットです。高台に位置しているため、露天風呂からは駿河湾が一望でき、天気が良ければ富士山を望むことも。夕方には空と海が赤く染まり、入浴しながら絶景の夕日を楽しめる、贅沢な時間が味わえます。
お風呂は広々としていて開放感があり、洗い場も清潔。源泉かけ流しのお湯はやや塩味があり、体の芯までポカポカに。食べ歩きや街歩きで疲れた体をじんわりと癒してくれます。
館内には休憩スペースもあり、ジュースや軽食が販売されているほか、お土産コーナーも充実。入浴後にくつろぎながら旅の振り返りができるのも嬉しいポイントです。
料金は大人700円とリーズナブルで、タオルなどのレンタルもあるため、手ぶらでの利用も可能。日帰り観光の流れの中に自然に組み込める、非常に使い勝手の良い温泉です。
老舗宿の立ち寄り湯なら土肥ふじやホテル
「土肥ふじやホテル」は、老舗ならではの風格を感じさせる温泉旅館ですが、日帰り入浴も受け付けており、気軽に本格的な温泉を楽しむことができます。館内には複数の湯船があり、岩風呂や檜風呂、露天風呂などが日替わりで楽しめるのも魅力です。
特に檜風呂は、木の香りが心地よく、まるで森の中にいるような落ち着きと温もりを与えてくれます。お湯は柔らかく滑らかで、肌に優しく、長湯しても疲れにくいのが特徴です。風呂上がりには、広々としたロビーでのんびりとくつろぐこともできます。
また、ホテル内の売店では地元の銘菓やオリジナルの温泉グッズも販売されており、ちょっとしたお土産探しにも最適。老舗ならではの丁寧な接客と清潔感のある施設は、旅の終わりに心地よい余韻を残してくれます。
多彩な湯船が魅力の牧水荘 土肥館
「牧水荘 土肥館」は、詩人・若山牧水にちなんで名付けられた情緒豊かな温泉旅館で、こちらも日帰り入浴が可能。特に特徴的なのが、趣の異なる複数の湯船が楽しめる点です。岩風呂、檜風呂、洞窟風呂、貸切風呂など、まるで湯めぐりのような楽しさがあります。
露天風呂は風通しが良く、自然の音や香りを感じながらゆったりと湯に浸かれます。四季折々の植物が配置されており、春の桜や秋の紅葉など、季節ごとに異なる風情を楽しめるのも魅力です。
施設全体がゆったりとした造りになっていて、混雑を感じにくいのもポイント。カップルや夫婦はもちろん、1人旅でも気兼ねなく利用できる静かな雰囲気です。
日帰り入浴は事前予約があるとスムーズですが、当日受付も可能な場合があるので、時間に余裕があるなら立ち寄ってみる価値は十分にあります。
桜並木にある無料の足湯「さくらの湯」
「さくらの湯」は、土肥温泉街の桜並木通りにある無料で利用できる足湯スポット。地域の人たちが大切に管理しているこの場所は、旅人にとって“ちょっとした癒し”を提供してくれるありがたい存在です。
春には桜が咲き誇り、ピンクの花と湯けむりのコントラストが絶景。足元からじんわりと温まる足湯に浸かりながら、のんびりと季節の風景を眺める時間は、まさに心のデトックスです。
ベンチや手すりも整備されていて、衛生的にも安心。タオルを持っていれば、気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイントです。地元の人とのちょっとした会話が生まれることもあり、旅の思い出に残るひとときになるかもしれません。
観光に疲れたとき、食べ歩きの合間、街歩きのゴールに。どのタイミングでも立ち寄りやすいこの足湯は、土肥温泉の“おもてなしの心”を感じさせる場所です。
街歩きの締めくくりにぴったりな海辺の足湯スポット
最後にご紹介するのは、土肥海岸のすぐそばにある無料の足湯スポット。駿河湾の海を目の前に望みながら、天然温泉の足湯にゆったりと浸かれるという、最高のロケーションが自慢です。日中はもちろん、夕日が沈む時間帯には特別な景色が広がります。
波の音を聞きながら、ほんのりと温かいお湯に足を預ける時間は、まさに極上の癒し。歩き疲れた足を癒しながら、旅の余韻に浸ることができます。観光客だけでなく、地元の方も利用しており、ローカルな雰囲気の中でリラックスできるのも魅力です。
タオルを持っていない場合は、近くの売店で購入できるほか、ベンチに腰かけて休むだけでも充分リフレッシュできます。アクセスも良好で、港や商店街から歩いてすぐの距離なので、旅の締めくくりにぴったりの立ち寄りスポットです。
まとめ
土肥温泉は、静かな温泉街でありながら、実は「食べ歩き」「街歩き」「癒し」がギュッと詰まった魅力的なエリアです。この記事では、2025年現在も実在・営業している最新のスポット情報に基づき、以下の要素をバランスよくご紹介しました:
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食べ歩きグルメ:ソフトクリーム、ジェラート、干物、まんじゅうなど、気軽に味わえるローカルフード
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街歩きの楽しみ:土肥金山や昭和レトロな温泉街の景観、海辺の散策
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休憩と癒し:足湯カフェやローカルなカフェ、展望休憩所
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温泉体験:日帰り温泉や無料足湯で気軽に湯の癒しを体験
観光地として派手さはないかもしれませんが、その分、「自分のペースで楽しめる旅」が叶う場所です。土肥温泉で、食と癒しに包まれた1日を過ごしてみませんか?